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5分でおさらい! 2025-26年秋冬のトレンドカラーBEST6──情熱的なレッドから大人にこそ似合うパステルカラーまで

  • 2025.6.13
マックスマーラ 2025-26年秋冬コレクション
マックスマーラ 2025-26年秋冬コレクション

2025-25年秋冬シーズンのトレンドカラーは、大きく2つにカテゴライズできるといって良いだろう。まず1つ目は、最も秋冬らしさが感じられる「王道カラー」。つまり、レッド・ブラウン・バーガンディ。大人っぽさやエレガンスが演出しやすく、こっくりとした深みのあるトーンで、日常の着こなしに取り入れやすいものだ。

アミ 2025-26年秋冬コレクション
アミ 2025-26年秋冬コレクション

そして、それらの王道カラーと対照的な「パステルカラー」がまるで色の新興勢力のごとく、2025年春夏シーズンから継続した人気を誇っている。その代表カラーがバターイエロー。さらに、アイスブルーやペールピンクなど一見秋冬らしくない淡いトーンも多くのブランドがキーカラーとして採用している。

ここからは、各カラーの特徴とランウェイのキールックを見ていこう。

トレンドカラー#1 レッド

シャネル 2025-26年秋冬コレクション
シャネル 2025-26年秋冬コレクション
バレンシアガ 2025-26年秋冬コレクション
バレンシアガ 2025-26年秋冬コレクション
ヴェルサーチェ 2025-26年秋冬コレクション
ヴェルサーチェ 2025-26年秋冬コレクション
MSGM 2025-26年秋冬コレクション
MSGM 2025-26年秋冬コレクション

今季、まず押さえておきたいのがトマトのような艶やかなレッド。赤はもともと人間にとって血の色や火の色であり、生命力を象徴するカラー。行動力や物質的なエネルギー、思考の現実化といった意味を持ち、私たちが赤に惹かれるときは、こうしたパワフルで地に足のついたエネルギーを求めていることが多いと言われている。メゾンを象徴するセットアップを赤に落とし込んだシャネルCHANEL)や、エコファーで圧倒的なボリュームと存在感を打ち出したバレンシアガBALENCIAGA)。ヴェルサーチェVERSACE)のパンキッシュなミニドレスエムエスジーエムMSGM)のグラフィカルなルックもエネルギーチャージをしてくれそうな強いパワーを放っている。

参考にしたいストリートの着こなし

Milan Design Week 2025 - Street Style

レッドのパワーを日常的に享受するなら、カジュアルに着用できるカットソーが正解。ネイビーのショートパンツに合わせてボーイッシュな気分をアピールしてみて。

Street Style - Paris Fashion Week - Womenswear Fall/Winter 2025/2026 - Day Eight

三日月モチーフでお馴染みのマリーン セル(MARINE SERRE)。グラマラスなレザーコートジャケットをペアルックでクールに着こなすカップルに視線集中。

トレンドカラー#2 バターイエロー

プラダ 2025-26年秋冬コレクション
プラダ 2025-26年秋冬コレクション
ジバンシィ 2025-26年秋冬コレクション
ジバンシィ 2025-26年秋冬コレクション
ルイ2025-26年秋冬コレクション
ルイ2025-26年秋冬コレクション
ディーゼル 2025-26年秋冬コレクション
ディーゼル 2025-26年秋冬コレクション

2025年春を象徴するバターイエローの人気は、秋冬も根強い。バターのように柔らかく優しいトーンは肌なじみが良く、主役カラーとしてはもちろん、ブラウンやバーガンディなどのダークな色味のコートやジャケットの差し色としても活躍。プラダPRADA)やルイ・ヴィトンLOUIS VUITTON)はクリーム調のトーンを展開。サラ・バートンが指揮する新生ジバンシィGIVENCHY)とディーゼルDIESEL)は明度の高いイエローでアクティブな印象に。

参考にしたいストリートの着こなし

Milan Design Week 2025 - Street Style

イエローの洗練された艶感が冴えるオーバーサイズのレザーコートは1着で存在感を発揮。

Visa Fashion Week Almaty 2025 - Street Style Day 3

こなれ感が演出できるジャンプスーツはデイリー使いに最適。クラシカルなローファーを合わせて、レトロ感を楽しもう。

トレンドカラー#3 ブラウン

サンローラン 2025-26年秋冬コレクション
サンローラン 2025-26年秋冬コレクション
バーバリー 2025-26年秋冬コレクション
バーバリー 2025-26年秋冬コレクション
ラルフローレン 2025-26年秋冬コレクション
ラルフローレン 2025-26年秋冬コレクション
オーラリー 2025-26年秋冬コレクション
オーラリー 2025-26年秋冬コレクション

色見本帳メーカー、パントン(PANTONE®)社がその時々の世相をもとに選定する「カラー・オブ・ザ・イヤー」。2025年は“モカ・ムース”が選ばれており、この秋冬にも様々なトーンのブラウンの着こなしが街に溢れそうだ。バリエーションが豊富な色だからこそ、素材やテクスチャーにこだわってスタイルを楽しみたい。サンローランSAINT LAURENT)のセンシュアルなシルクサテンをはじめ、バーバリーBURBERRY)の上質で艶やかなレザー、ラルフローレンRALPH LAUREN)のスエードやオーラリーAURALEE)のファーなど、表情豊かなカラーパレットが揃う。

参考にしたいストリートの着こなし

Street Style - Rakuten Fashion Week TOKYO Autumn/Winter 2025 - Day Six

ベージュ系を選びがちなトレンチコートもブラウンをチョイスするだけで、芳醇かつグラマラスな雰囲気に仕上がる。また深いレッドと相性がよく、ワンランク上のツートンコーデも楽しめる。

Street Style - Rakuten Fashion Week TOKYO Autumn/Winter 2025 - Day Three

冬の定番アウターでもあるシアリングコートなら、よりビンテージライクなムードがアピールできる。オーバーサイズのシルエットも◎。

トレンドカラー#4 アイスブルー

イッセイ ミヤケ 2025-26年秋冬コレクション
イッセイ ミヤケ 2025-26年秋冬コレクション
ステラ マッカートニー 2025-26年秋冬コレクション
ステラ マッカートニー 2025-26年秋冬コレクション
セッチュウ 2025-26年秋冬コレクション
セッチュウ 2025-26年秋冬コレクション
2025-26年秋冬コレクション
2025-26年秋冬コレクション

海や空を連想させるため、春夏に人気のあるブルーだが、この秋冬も大人っぽさと玄人感を演出できるカラーとして大ブレイクの予感。イッセイ ミヤケISSEY MIYAKE)やセッチュウSETCHU)は、爽やかさを強調した配色を展開。その一方で、ステラ マッカトーニー(STELLA McCARTNEY)やアミ パリスAMI PARIS)はくすみの強い落ち着いたニュアンスが漂っている。どちらのトーンも知的な印象があり、纏うだけで洗練さが際立つ。

参考にしたいストリートの着こなし

Street Style Day 4 - Australian Fashion Week 2025

デイリーの仕事スタイルで大活躍するのがブルーシャツ。タイを添えれば、いっそうマニッシュな気分が謳歌できる。

Visa Fashion Week Almaty 2025 - Street Style Day 3

甘さを排除したスモーキーなブルーは、大人の女性にこそ似合う。フリンジを主役にしたセットアップは、デイスタイルはもちろん、パーティーシーンでも視線を集めそうだ。

トレンドカラー#5 バーガンディ

マックスマーラ 2025-26年秋冬コレクション
マックスマーラ 2025-26年秋冬コレクション
コム デ ギャルソン 2025-26年秋冬コレクション
コム デ ギャルソン 2025-26年秋冬コレクション
トム フォード 2025-26年秋冬コレクション
トム フォード 2025-26年秋冬コレクション
アライア 2025-26年秋冬コレクション
アライア 2025-26年秋冬コレクション

深紅よりも落ち着いた印象を与えてくれるバーガンディがトレンドカラーにカムバック。マックスマーラMAX MARA)のようにコートもジャケットもニットも同色でまとめるのが最もラグジュアリー。また、コム デ ギャルソンComme des Garçons)はボリュームのある抽象的な塊のようなものをドレスに飾っていた。バーガンディをレザーのテクスチャーで強調するなら、トム フォードTOM FORD)やアライアALAÏA)のジャケットも見逃せない。

参考にしたいストリートの着こなし

Street Style - Paris Fashion Week - Womenswear Fall/Winter 2025/2026 - Day Nine

ヘビロテ確実のテーラードジャケットは、黒やグレーではなくバーガンディにシフトしてみては?羽織るだけでグッとおしゃれ度が高まり、全身コーデに深みのあるリッチなムードが漂う。

Milan Design Week 2025 - Street Style

バーガンディはイエローと好相性。今季の2大トレンドカラーを同時に取り入れて、周囲に差がつくアウタースタイルにトライしてみて。

トレンドカラー#6 ピンク

ミュウミュウ 2025-26年秋冬コレクション
ミュウミュウ 2025-26年秋冬コレクション
フェンディ 2025-26年秋冬コレクション
フェンディ 2025-26年秋冬コレクション
クロエ 2025-26年秋冬コレクション
クロエ 2025-26年秋冬コレクション
アクネ ステュディオズ 2025-26年秋冬コレクション
アクネ ステュディオズ 2025-26年秋冬コレクション

2025年春夏に引き続き、トレンドカラーに台頭したピンク。先シーズン同様に、甘さはあるもののよりソフトで落ち着いたトーンが人気のようだ。ミュウミュウMIU MIU)やフェンディFENDI)のフェミニンなドレスはパーティーで主役になること間違いなし。クロエ(CHLOÉ)によるフラワー柄のライダースジャケットや、リボンで全身を覆ったアクネ ステュディオズ(ACNE STUDIOS)のドレスはポジティブな気分を誘う。

参考にしたいストリートの着こなし

Street Style - Paris Fashion Week - Womenswear Fall/Winter 2025/2026 - Day Eight

ボリューミーなスリーブと胸もとのフリンジが個性を放つシャツは、程よいガーリーさが魅力。シンプルにデニムパンツに合わせるだけでOK。

Street Style - Paris Fashion Week - Womenswear Fall/Winter 2025/2026 - Day Nine

ピンクの人気を牽引するミュウミュウのライダースジャケットに、スエード素材のスカートを合わせて。フラワーモチーフのベルトでアクセントを効かせている。

Photos: Getty Images, Gorunway.com

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