1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 【キャンドゥVSダイソー】キッチンバサミ“100均”頂点対決!550円でソックリな商品…なら、どっちを買うべきなのか?

【キャンドゥVSダイソー】キッチンバサミ“100均”頂点対決!550円でソックリな商品…なら、どっちを買うべきなのか?

  • 2025.6.10

ずっと気になっていた100均で550円のキッチンバサミ

キャンドゥとダイソー、550円のキッチンばさみを比較してみた
キャンドゥとダイソー、550円のキッチンばさみを比較してみた

もしかすると筆者だけかもしれませんが、キッチン用品って一応役割を果たしていると、気が付くと、どこから入手したのか?いつ我が家に来たのか?よくわからないようなアイテムを何年も、それこそ何十年も使ってしまいませんか?

先日、実家のキッチンに立つと、筆者が幼稚園の頃から家にあったお玉が現役でした。これにも驚いたのですが、毎日のように筆者が使っているキッチンバサミも、もうすでにそれが何年前かを思い出すこともできないほど昔に母がくれた、ブランドも知らないハサミです。

店頭でみかけて、ずっと気になっていた「チタンコートマスター はずせるキッチンハサミ」。キャンドゥのキッチンバサミとしてはもっとも高い税込550円です。
店頭でみかけて、ずっと気になっていた「チタンコートマスター はずせるキッチンハサミ」。キャンドゥのキッチンバサミとしてはもっとも高い税込550円です。

このままいくと、我が家の4歳の息子が家を出て行く、その日まで使ってしまいそうなので、キャンドゥでずっと気になっていたハイエンドモデル「チタンコートマスター はずせるキッチンハサミ」(以下「チタンコートマスター」)税込550円を導入しようと考えたのです。100均のハイエンドモデルがどのくらい高性能かを試してみたいのが大きな理由です。

スタンダードプロダクツで税込550円の「分解式キッチンハサミ(チタンコート)」。色やデザインはこちらのほうが洗練されているように感じます。
スタンダードプロダクツで税込550円の「分解式キッチンハサミ(チタンコート)」。色やデザインはこちらのほうが洗練されているように感じます。

せっかくキッチンバサミを買い替えるならと考え、ほかの100均のアイテムもWEBでチェックすると、店頭でみかけて気になっていたキャンドゥの「チタンコートマスター」はWEBではみつからなかったのですが、ダイソーの新ブランド・スタンダードプロダクツでは、同じく税込550円の「分解式キッチンハサミ(チタンコート)」(以下「分解式キッチンハサミ」)がヒットしました。

当たり前ですが、我が家にキッチンバサミは2つもいりません。すでに母にもらった出所不明のキッチンバサミ1つで何年も問題なく、こと足りていたのですから、新しくするにしても1つあれば十分なのです。しかし、当然、筆者は、この税込550円のキッチンバサミを両方購入しました。どっちがいいのか?白黒つけたくはないですか。

びっくりするくらい似ているが、実はしっかり違う商品

キャンドゥの「チタンコートマスター」とダイソー・スタンダードプロダクツの「分解式キッチンハサミ」は、実は同じメーカーが作っている同一商品のパッケージだけを変えているのでは?と勘ぐりたくなるくらい似ています。

ですが、実際に並べてみると、完全に違う商品なのです。まずは大きさと重さからチェックします。「チタンコートマスター」は長さ約20.5cm、最大幅約9cm、重さが約74g。これに対して「分解式キッチンハサミ」は長さ約21cm、最大幅約8cm、重さは約102gです。

「チタンコートマスター」のほうが横幅があり、わずかに短く、軽く、「分解式キッチンハサミ」のほうが、わずかに長く、少しスマートで重いわけです。数値はわずかな違いですが、並べてみると思いのほかフォルムが異なります。

また、どちらもステンレスにチタンコートがされており、ポリプロピレン系のグリップという仕様も同一。ただし、「分解式キッチンハサミ」はグリップの輪の内側に弾力性をもつエラストマー樹脂を採用しているようです。並べると「分解式キッチンハサミ」のほうが全体的にブラックの色あいが濃いことに気が付きます。そのせいか「分解式キッチンハサミ」のほうがよりスタイリッシュな印象を受けます。

さらに大きく広げると2つに分解でき、隅々まで簡単に洗うことができる仕様もほぼ同じ。刃先に食材などが滑らないようにギザギザが刻んであるのもいっしょ。グリップの上部にギザギザがあり、この部分で殻割りやキャップを開けたりできるのも、刃先の側面に栓抜き機能を備えている点も同一となっています。

よく見れば、違うハサミなのですが、非常によく似ていることは間違いありません。次は実際に切れ味を比べてみましょう。

どちらもよく切れるが、使用感については好みが分かれる

実際に手にとってチャキチャキと閉じたり、開いたりしてみると、すごく似ているのに使用感がかなり違うことに気が付きます。「チタンコートマスター」の方がグリップ部分の輪が大きいので、指を入れても余裕があり、約30gほど軽いこともあり、動作自体も軽やかに感じます。

対して「分解式キッチンハサミ」はグリップの輪が少し小さく、内側にグリップ性の高いエラストマー樹脂を採用しているので、指がしっかりとグリップされる印象。30gほど重いことも手伝ってか、重心のバランスが刃先側に片寄っているようにも感じます。刃先の開閉時の感触も遊びの少ないカッチリとした感触に仕上がっています。

実際に筆者は紙、スライスされたロースハム、キュウリ、白菜を「チタンコートマスター」と「分解式キッチンハサミ」でそれぞれ切ってみました。まずは紙から、その切った感想を述べていきます。

紙、ロースハム、キュウリ、白菜で切り比べる!

純粋な切れ味とは異なる要素かもしれませんが、切っているときの感触に差を感じます。これはかなり好みもあるのでしょう。
純粋な切れ味とは異なる要素かもしれませんが、切っているときの感触に差を感じます。これはかなり好みもあるのでしょう。

子どものお絵かき用の薄手の画用紙をカットしたのですが、実際のところ切れ味の違いはほとんどわかりません。個人的には「チタンコートマスター」のほうが軽快にハサミを閉じ開きできること、そして動きに堅さを感じない点は優れた印象です。

スライス済みのロースハムをカットする作業は、包丁ではなくキッチンバサミで十分だと感じました。違いは使い勝手といえます。
スライス済みのロースハムをカットする作業は、包丁ではなくキッチンバサミで十分だと感じました。違いは使い勝手といえます。

続いてスライスされているロースハムを短冊状にカットしてみました。2枚重なった状態のものを半分にカットして重ね、4枚が重なった状態のものを短冊状にしていきます。どちらのハサミでもまったく問題なく切れます。少し気になったのは「分解式キッチンハサミ」のほうが重いことと重心が刃先のほうに寄っているように感じる点です。

キュウリはキッチンバサミでカットするのをおすすめできない野菜ですが、意外と2つのハサミの違いが感じられて興味深かったのです。
キュウリはキッチンバサミでカットするのをおすすめできない野菜ですが、意外と2つのハサミの違いが感じられて興味深かったのです。

3番目はキュウリをカットしてみました。そもそもキッチンバサミでカットするのに向いた野菜ではないように感じますが、どちらも切れ味が足りなくてキュウリが割れたりはしません。ただし「チタンコートマスター」のほうが刃先のギザギザが多いおかげか、あまり滑らず、少し薄くキュウリをカットできるように感じました。やや「チタンコートマスター」が優位です。

ハクサイはキッチンバサミで切っても大きな問題はないと確信しました。思ったよりもハサミの動かす感触には好みがあるのではないかと感じます。
ハクサイはキッチンバサミで切っても大きな問題はないと確信しました。思ったよりもハサミの動かす感触には好みがあるのではないかと感じます。

最後にハクサイを切ってみました。キッチンバサミでも比較的切りやすい野菜といえるでしょう。どちらのハサミでも問題なく切れるのですが、筆者はどうしても、動きがスムーズで軽快な「チタンコートマスター」の切れ味が好きなのです。「分解式キッチンハサミ」のほうが切れ味が悪いということではなく、筆者は切っていて「チタンコートマスター」のほうが気持ちがいいのです。

まとめ

おそらく純粋な切れ味といった点では、ほとんど差がないのでしょう。しかし、使っていて受ける印象がかなり異なり、「分解式キッチンハサミ」のほうが全体的にキッチリとした作りで、色やデザインもかっこいいのですが、筆者は再びどちらを買うかと問われれば「チタンコートマスター」を選択します。

全体の作りとしては「分解式キッチンハサミ」よりも遊びが多く感じ、デザイン的には少し野暮ったい「チタンコートマスター」のほうが筆者にとっては使いやすく気持ちがよいという結果でした。この点は、好みの部分も大きいとは思いますが、予想以上に違いがあることにびっくりしました。機会があれば、ぜひお試しください。

(千秋)

元記事で読む
の記事をもっとみる