不妊治療に悩む妻と夫、追いうちをかける"医師の宣告"に【顔面蒼白】そのワケとは？

二つのうちどちらか一方しか選べない。
誰でも一度はそんな場面に遭遇したことがあるでしょう。

特に大人になると、就職や結婚、出産といったイベントが目白押し。
様々な選択を迫られる機会も増えてきますよね。

今回ご紹介するマンガは不妊治療中のある夫婦の物語。
我が子を待ち望む夫婦ですが、突然想定もしていなかった事態に直面します。
幾多の葛藤と困難を乗り越えた先に待っているのは果たしてどんな景色だったのでしょうか。

結婚後、子どものことについて漠然と考え始めたシカさん。
病院へ体の状況を確認しに行ったところ、子宮に問題があることが見つかり不妊治療に入ります。

術後はで病院の指示で薬の服用と注射を続けますが、一向に妊娠する気配がありません。
そんな中で検査を受けたところ、不妊原因と考えられるある病気が発覚。
シカさんはすぐに夫へ伝えることにしました。

そのとき、急に夫が腹痛で苦しみ始めます。

「仕事があるから病院に行かない」と言う夫ですが、以前にも似たような症状が出ていたことから、
シカさんは半ば強引に夫を病院に連れて行くことにしました。

病院で告げられた検査結果は何と予想もしていなかった大腸がん。
あまりの衝撃に二人は唖然。
頭の中はもう真っ白の状態です。

当の夫は休職し、手術や抗がん剤治療を受ける準備に入ります。

幸いにも治療はスムーズに進み、夫は無事復職できるまで回復します。

「これで元の日常に戻れる」。
中断していた不妊治療再開にシカさんは期待します。

ところが、ある日帰宅した夫から告げられたのは、まさかのがん再発。
今後への期待から一転、再び容赦ない現実が二人に襲いかかります。

がんの恐ろしさは再発や転移があることですが、一度治療が成功していた分、再発のショックは大きかったことでしょう。
暗い顔の夫に掛ける言葉を見つけることができずに立ち尽くすシカさん。
がん患者本人はもちろんですが、側で見守る家族も苦しいですよね。

再発後におこなう治療の内容から妊娠はほぼ不可能であることがわかりました。
子どもを望んでいたシカさんは複雑な気持ちになります。

しかし、医者から子どもを希望するかどうか聞かれると、「いりません」と即答します。

それは自分の気持ちに区切りをつけたシカさんの覚悟でもありました。

固い決意のなか、友人から久しぶりの連絡が入ります。

シカさんの想定通り、友人からは妊娠の報告を伝えられます。

シミュレーションをして臨んだはずですが...

自分の置かれた状況と比較してしまい、様々な思いが渦巻いていきます。

夫のがん再発にくわえ知人の妊娠報告が重なり、これからのことをあらためて考えるシカさん。
それと同時に夫婦で一緒に暮らす「今」の大切さも感じ始めます。

『子どもを望む気持ち』か『夫婦二人での暮らし』か。
人生の大きな分岐点で二人が選んだ答えとは？

自分の気持ちと辛い現実に向き合おうとする夫婦の姿は、きっとあなたの心にも深く響くはず。
困難な状況でも生きることの大切さを教えてくれる本作は、愛と希望を胸に生きる夫婦のヒューマンドラマです。

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