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息子に「上着持った?」「傘持った?」【孫に世話を焼き過ぎてしまう義母】に、モヤモヤしてしまった話

  • 2025.6.1

孫は祖父母にとって特別な存在であり、ついつい甘やかしてしまうという話はよく聞きます。しかし、かわいいからと言って祖父母が「なんでもやってあげる」のは孫のためにはなりませんよね。今回は私の友人A子さんから聞いた、かわいい孫についつい過干渉になってしまう姑の話を紹介します。

画像: 息子に「上着持った?」「傘持った?」【孫に世話を焼き過ぎてしまう義母】に、モヤモヤしてしまった話

朝から孫の顔を見るために……

A子は義実家で敷地内同居をしています。小学校2年生になったばかりのA子の次男は集団登校をしているのですが、その集合場所に姑は以前からA子に内緒で顔を出していることが判明しました。

集合場所で次男が上着や傘を持っていないことが分かると、姑は心配になるのか「上着は?」「傘は?」と毎回次男に確認。次男が家を出発する際に、A子から次男にすでに確認は済んでおり、「持って行かない」という選択を次男自身がしているにもかかわらずです。

ちょっと待って……

先日は、集合場所でいつものように姑から「傘ないの?」と言われたことで、気が変わってしまった次男。どうやら「傘持ってく!」と次男が言い出してしまったようです。

姑は孫のためにと痛い足を我慢して歩きながら、「傘持ってくって!」とA子の家に取りに来ました。A子さんとしては、その気持ちはありがたいと感じつつも「すみません。学校の置き傘もありますし、本人が自分で持って行かないと言ったばかりなので、今回は結構です。他の子たちを待たせてしまっているので、そのまま登校させてください」と伝えました。
姑は傘を持たずに、再び集合場所へと向かって歩いて行きました。このときすでに集合時間から3分超過。ほかの子どもたちが次男の傘を姑が持ってくるのを待っているかと思うと、A子は気が気でありませんでした。

え、また!?

すると、なんとまた姑が家に来て「やっぱり持ってくって!」と大きな声で叫びながら戻ってきたのです。周りへの影響を考えるよりも、その瞬間の自分の気持ちや欲求を優先する傾向は、この年齢の子どもにはよく見られます。親として、A子にはそれがわがままに映ってしまいました。これ以上ほかの子どもたちを待たせるのはマズいと思ったA子は、メイクの途中でしたが、走って傘を届けることに……。

登校中傘を持っていないときに万が一雨が降ってきたら、誰かに一緒に入れてもらったり、下校時は学校の傘を借りたりと、自分の頭で考えて「なんとかしよう」とするでしょうし、次は傘を持ってこようと思うでしょう。姑が孫のために動いてくれた気持ちには感謝しつつも、子どもの成長を思う親として、失敗から学ぶ貴重な機会を奪われてしまったことに、複雑な感情を抱かずにはいられませんでした。

夫から姑に……

その日の夜、夫から姑に「朝集合場所に行くのは構わないが、息子に干渉はしないでほしい」「忘れ物をしても取りに帰らないという学校のルールもある」「たとえ息子がなにか持ってきてほしいって言ったとしても、それは一度自分で『いらない』って決めたのに、その場の気分で気が変わっただけなんだから、あんまり安易に受け入れないでほしい」と強めに言ってもらいました。

これまでも孫に過干渉気味だった姑。孫を思う気持ちからの行動が、かえってA子さんの子育てに干渉している形となっていました。幾度となく夫からその都度、改善を促していましたが、状況は変わらず……。A子さんとしては、自身が直接姑に強く意見を言う必要があるかもしれないと感じつつも、敷地内同居という関係上、嫁姑の関係がこじれるのだけは避けたいと悩んでいるのでした。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。

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