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カレーに『らっきょう』いる?いらない?→知られざる“驚きの効果”があった…カレーに添える理由とは?【管理栄養士が監修】

  • 2025.7.17
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

カレーを食べるとき、「らっきょうは絶対に欠かせない派」と「らっきょうはなくてもいい派」で意見が分かれることがありますよね。そもそもカレーライスとらっきょうはどうしてセットなの?実際のところ、らっきょうって必要なの?

そんな素朴な疑問から、らっきょうがカレーに与える影響やその役割までを、管理栄養士の視点を交えて掘り下げてみました。

らっきょうの栄養素って何?体を支える多彩な成分を探る

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

まず知っておきたいのは、らっきょうはただの香味野菜ではなく、栄養価もバッチリなこと。豊富に含まれるのは「食物繊維」、次に「ビタミンB群」、そして注目される「硫化アリル」です。硫化アリルとは、にんにくやらっきょうなどの香りや健康効果の元になる成分で、食欲増進効果や生活習慣病を予防する効果を持っています。これらがそれぞれ私たちの体にさまざまな良い影響を及ぼします。

食物繊維は腸内フローラのバランスを整えることで、腸内環境を改善し、便秘予防の効果があることが知られていたり、血糖値の急上昇を抑えたり、コレステロールの排出を促したりする効果があります。ビタミンB群はエネルギー代謝を促進し、疲労回復を助ける役割が。

また、らっきょうにはカルシウムやカリウムも含まれていて、これらは骨の健康や血圧の調整、筋肉の働きをサポート。つまり、一見シンプルながら、体の調子を整える大切な栄養素の宝庫と言えるでしょう。

管理栄養士が解説!らっきょうがカレーにプラスになる理由と栄養効果

食の専門家である管理栄養士の視点から、らっきょうとカレーの組み合わせを分析してみると、らっきょうには意外な健康効果があることがわかります。らっきょうは食物繊維を含み、腸内環境を整えるのに役立ちます。

さらに、らっきょうに含まれる硫化アリルという成分は、血液の流れを正常に保ったり疲労回復に役立ったりという効果も報告されています。カレーを食べるときの胃もたれを和らげたり、消化吸収を高めたりする効果があります。ただし、漬物であるため塩分がやや多めのものもあるので食べ過ぎには注意が必要です。

そのため、らっきょうを添えるかどうかは「味の好み」だけでなく、「健康面のプラスアルファを重視する人」にもおすすめのトッピングと言えるでしょう。それでも苦手な場合は、ピクルスなどを添えるのも良いですね。

カレーにらっきょうはおすすめのトッピング!

カレーにらっきょうは「必須」というわけではなく、あくまで食べる人の好みや体調に応じたトッピングです。しかし、管理栄養士によると、らっきょうには腸内環境を整えたり疲労回復を助ける栄養素が含まれているため、健康面ではプラスの効果も期待できます。だからといって摂りすぎは禁物。適量でとどめておきましょう。

カレーの楽しみ方は無限大なので、いろいろ試して自分なりのベストな組み合わせを見つけてくださいね!


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけでなはなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。