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40代で『お金が貯まる人』『貯まらない人』には“決定的な差”があった…お金が増える人の“3つの共通点”とは?【FPが解説】

  • 2025.6.17
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

40代は、人生の中でもお金に関する悩みが生まれやすい時期です。子どもの教育費がかさみ、住宅ローンの返済もまだまだ続く一方で、老後資金のことも現実的に考え始めなければなりません。

しかし、同じ収入でも、お金が貯まる人と貯まらない人の差がはっきりと現れるのもこの時期です。

今回は、ファイナンシャルプランナーの視点から、40代でお金が貯まる人の特徴と、今からでも間に合う「貯まる体質」への転換方法をお伝えします。

40代で「お金が貯まる人」の特徴

まずは、40代でお金が貯まる人の考え方や行動様式などを解説します。

家計管理を継続している

お金が貯まる40代の方に共通するのは、家計管理を「習慣」として続けていることです。毎月の収入と支出をきちんと把握し、無駄な出費がないかを定期的にチェックしています。

家計管理は面倒に感じるかもしれませんが、お金が貯まる人はアプリを活用しています。アプリに銀行口座やクレジットカードの情報を紐づけて、ほとんど手間をかけません。

この習慣により、自分のお金の使い方のクセを把握でき、無意識の浪費を防ぐことができるのです。

先取り貯蓄を仕組み化している

お金が貯まる人は、先取り貯蓄を徹底しています。人間の意思は弱いため、「余ったら貯金しよう」ではなく、「最初に貯金分を取り分けてから生活する」という考え方を持つことが大切です。

このように、最初から「なかったもの」として扱えば、自然とその範囲内で生活できます。仕組み化すれば自然と継続できるため、手間をかけずに着実にお金を貯められるのです。

金融資産と自分自身に投資している

お金が貯まっている方は、単純に銀行に預金するだけでなく、お金に働いてもらう方法を知っています。つまり、投資を活用してお金を増やそうとしているのです。

銀行預金だけで資産を増やすのは、現実的ではありません。NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用し、長期間にわたって少しずつ投資信託を購入するという堅実な方法を実践しています。

また、お金が貯まる人は「自分自身への投資」も忘れません。お金を稼ぐのは自分自身の知識やスキルであることを知っているため、スキルアップにつながる勉強や資格取得、健康維持などの投資を積極的に行っています。

40代からでも間に合う!「貯まる体質」へシフトする3ステップ

「今まで貯金ができていなかった」という方も安心してください。40代からでも、十分に「貯まる体質」に変わることができます。

家計簿アプリをダウンロードする

まずは現状把握から始めましょう。最近の家計簿アプリは非常に便利で、銀行口座やクレジットカードと連携すれば、自動で家計簿を作成してくれます。面倒で家計管理を挫折してしまった方でも、家計簿アプリがあれば自然と継続できます。

家計をきちんと把握できなければ、資産状況や収支のバランスを把握できず、いつまでもお金は貯まりません。家計管理は貯まる体質になるための大切な習慣であることを、意識してみてください。

財形貯蓄や積立定期預金を始める

先取り貯蓄の仕組みとしておすすめなのが、財形貯蓄や積立定期預金です。

会社員の方であれば「財形貯蓄」がおすすめです。給料から天引きされるため、手元にお金が来る前に貯蓄されます。会社に制度がない場合は、銀行の「自動積立定期預金」を利用しましょう。毎月決まった日に、普通預金から定期預金に自動的にお金が移される仕組みです。

このように、仕組み化すれば手間をかけずに貯金できます。たとえば、「月2.5万・ボーナス月は10万円」と設定すれば、年間で50万円を自然と貯められます。

投資とリスキリングをする

生活防衛資金(目安として生活費の半年分)を確保できたら、投資を始めましょう。運用益が非課税になるNISAを活用すれば、効率よく資産形成を進められます。

同時に、自分自身への投資も行いましょう。世間で求められている知識やスキルを習得して人材価値を高めれば、収入アップにつながる可能性があります。

収入がアップすれば、貯金に回す経済的な余力が生まれます。例えば、年収が100万増えて、そのうち50万円を投資に回せば、貯金のペースが一気に加速します。

まとめ

40代でお金が貯まる人と貯まらない人の差は、特別な才能や高い収入ではありません。「家計管理の習慣」「先取り貯蓄の仕組み化」「投資と自己投資への取り組み」という、誰でも実践できる行動の違いです。

自分のお金の使い方を知り、貯金を仕組み化すれば、手間をかけずに自然と貯金できます。また、貯金のペースを増やすためにも、金融資産と自分自身への投資も惜しむべきではありません。


監修者:柴田 充輝
厚生労働省や不動産業界での勤務を通じて社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。 FP1級や社会保険労務士資格を活かして多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。現在はWebライターとして金融・不動産系の記事を中心に執筆しており、1,200記事以上の執筆実績がある。自身でも株式や不動産への投資を行っており、実体験を踏まえて記事制作・監修に携わっている。