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もし突然、『ステージ4のがん』を告げられたら… 恐怖や絶望の中で、まず冷静に取るべき“正しい行動”とは?【医師が監修】

  • 2025.6.16
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突然、自分の体に「ステージ4のがん」が見つかったら、誰もが言葉を失ってしまうでしょう。

現代の医療技術が進んだと言っても、ステージ4のがんは治療の難易度が高く、一般の人にとっては非常に重い宣告です。がんは多くの場合「徐々に進行」しており、健診の未受診や症状の放置、検査の遅れが背景にあるケースも少なくありません。しかし、そうした状況にも対応できる術があり、明確な情報を知ることで不安を少しでも和らげることが可能です。この記事では、もしも突然ステージ4のがんが判明した場合に知っておきたいことと、その先の選択肢に焦点を当てていきます。

なぜステージ4のがん発見は重要なのか

ステージ4のがんは、がんの進行度を示す中で最も進んだ状態を指します。

つまり、がん細胞が最初に発生した部位だけでなく、他の臓器や組織に転移している状態です。この状態が重要なのは、治療方法の選択肢や効果が初期のがんとは大きく異なり、早期発見とは異なる対応が必要だからです。

多くの人が「がん=怖い」というイメージを持っていますが、ステージ4のがんでも患者さん一人ひとりの病状や体力に合わせた治療計画が立てられています。

現在の医療では、がんを完全に治すことが難しい状況でも、病気の進行を抑え生活の質を保つことが重要視されているため、焦らず正しい情報を得ることが大切です。

ステージ4がんと向き合うための治療と生活の現実

ステージ4がんの診断が下った後、まずは多くの患者さんが専門の医師とじっくり話をします。

ここで重要となるのは、化学療法(抗がん剤治療)や放射線療法など、科学的根拠に基づいた「標準治療」がまず基本になるということです。さらに、病状や本人の希望に応じて、緩和ケアをはじめとするさまざまなサポートが組み合わされることもあります。

また一人ひとりのがんの種類や位置によっては、分子標的治療や免疫療法などの新しい治療法も検討されます。さらに、身体的な治療だけでなく、精神的なサポートや生活環境の調整も医療チームの重要な役割となっています。

実際に、ステージ4のがん患者さんの中には、治療と共に趣味や仕事を続けることで精神的な充実を得ながら闘病生活を送る方もいます。こうした多角的なアプローチは、がんと共に生きる上で非常に価値があります。

突然のステージ4がんでも希望を持って前を向く

ステージ4のがんが突然発見されると、恐怖や絶望を感じるのは当然のことです。

しかし、医療の進歩や様々なサポート体制が整っている現代においては、「治療と生活の質を両立させる」という新しい考え方が浸透しています。

焦らず正しい医学的な情報を得て、信頼できる医療チームとしっかり連携を取ることが、病と向き合うための第一歩です。SNSやインターネットの情報の中には、科学的根拠のない治療法も紛れているため、医師の判断を軸にしましょう。


監修者:医療法人社団筑三会 鈴木 隆二
千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック健診プラザ所属。健康づくりを、千葉柏駅前健診プラザでお手伝いします。