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『ししゃもの頭』食べる?食べない? 管理栄養士が教える“食べたほうがいいワケ”とは?

  • 2025.6.16
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

みなさん、ししゃもを焼くとき、頭は食べていますか?頭の部分をパクっと食べるかどうかは意外と意見が分かれるところ。カリッと香ばしいししゃもの身は大人気ですが、頭は硬そうだし、なんとなく避けがちという声も。実は、ししゃもの頭を食べることには栄養面でメリットもあるのです。

そこで今回は、管理栄養士の視点から「ししゃもの頭を食べるべきかどうか?」その理由について詳しく解説します。

ししゃもの頭はカルシウムが豊富!

管理栄養士によると、ししゃもの頭は他の部分に比べて栄養素が豊富に含まれているため、食べたほうがよいとのこと。さまざまな栄養素が含まれていますが、カルシウムやDHA・EPAなどの良質な脂も含まれています。

カルシウムは骨や歯の形成をサポートするのに必要な栄養素。さらに、DHAやEPAといった「青魚の脂」は、脳や血管の健康維持に役立つと注目されています。

ししゃもの頭を食べる時に気をつけたいこと

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ただし、注意点もあります。魚の頭は骨が硬いので、小さな子どもや高齢者が食べる際は喉に刺さらないよう十分気をつけてください。また、鮮度の低い魚や保存状態が悪いものは臭みや味の劣化が出るため、取り除いたほうがよいでしょう。新鮮なししゃもの頭は、色が白くて、目が潤んでいるのが目印です。

ししゃもの頭は、焼きすぎると、硬くなったり、苦くなったりします 。そのため、中火~強火で片面1分ずつくらいを焼くことで、焼き過ぎるのを防ぐことができます。香ばしさが残り、頭も食べやすい状態になるでしょう。

ししゃもの頭は栄養面を考えると食べたい部位ですが、安全に食べるためのポイントを押さえることが大切なのです。

一度試してみよう

ししゃもの頭は栄養面から見ると、食べたほうがよい部位です。もし、今までなんとなく避けていたという人がいたら、これを機会にぜひ食べてみてください。ただし、硬い骨もあることから、子どもや高齢者は気を付けましょう。

苦手なら無理に食べる必要はありませんが、栄養を活かしたい場合は焼き過ぎて硬くなりすぎないよう気をつけ、少しずつチャレンジしてみてくださいね。


監修者:西島 理衣(管理栄養士)
千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック健診プラザ所属の管理栄養士。子どもから大人までの食育と栄養指導に携わり、「薬だけに頼らない健康づくり」をサポート。日常生活で実践しやすい食事アドバイスを得意としています。食事から始める健康づくりを、千葉柏駅前健診プラザでお手伝いします。