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「人生の早い段階で絶対観るべき」「全人類観て」“凄まじい熱狂”が巻き起こった名作…世界的監督の“引退作”に「別格に好き」

  • 2025.6.25

名作と呼ばれる映画の中には、気づけば涙がこぼれてしまうような物語があります。今回は、そんな「思わず涙してしまう名作」を5本セレクトしました。本記事ではその第3弾として、映画『アバウト・タイム』(シンカ・パルコ)をご紹介します。

何度でもやり直せるはずの人生で、変えられなかったものとは――。平凡な日々の中にある、小さな幸せの尊さを描いた感動作です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

誕生日に明かされた“家系の秘密”

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(c)SANKEI
  • 作品名:映画『アバウト・タイム 』
  • 公開日:2014年09月27日
  • 出演:ドーナル・グリーソン(ティム 役)

イギリス人の青年ティム(ドーナル・グリーソン)は、自分に自信がなく、恋人がいないことを密かに悩んでいました。

21歳の誕生日、父(ビル・ナイ)から思いがけない秘密を打ち明けられます。「うちの家系の男には、自分の過去に戻ることができる力があるんだ」と――。その力は金儲けではなく、人生をより良くするために使うよう教えられたティムは、恋をかなえようと決意しますが、思うようにはいきません。

やがてロンドンに移り、弁護士として働き始めたティムは、メアリー(レイチェル・マクアダムス)という女性と出会います。タイムトラベルを繰り返しながら距離を縮めていき、ふたりは結婚。子どもにも恵まれ、幸せな日々が始まったかに見えましたが――。

“人生の豊かさ”や“かけがえのなさ”が描かれた至高の名作

今作『アバウト・タイム』は、『ノッティングヒルの恋人』『ブリジット・ジョーンズの日記』『ラブ・アクチュアリー』など、数々のラブコメヒット作を手がけてきたリチャード・カーティスが、監督としての最後の作品と位置づけた特別な一本です。
※「共同監督」としてクレジットされている『レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー』は除く

本作では、「How to be happy(どうすれば幸せになれるか)」をテーマに、人生の豊かさや日常のかけがえのなさが描かれています。家族との時間や、恋人とのやり取りといった何気ない瞬間をすくい取る――そんなカーティス監督らしい温かなまなざしが、物語全体に息づいています。

また、本作の公開にあたり、監督業から退き、今後は脚本に専念すると決めた理由について、監督は以下のように明かしています。

答えは映画の中にあるよ。歳をとるにつれて、何気ない時間の大切さが身にしみてくるけど、監督をしながら日常のありがたみを実感することは困難だ。(中略)私の父は普通の仕事をしていて、ある年齢に達してリタイアした。私も父のような選択をしたいと思ったんだよ。これからは愛する人たちと、より多くの時間を過ごしたいと思っているよ
出典:アバウト・タイム 愛おしい時間について : インタビュー(映画.com)2014年9月25日配信

ちなみに、主人公ティムの少年時代を演じた、オレンジ色の髪の少年はカーティス監督の実の息子だそうです。 “家族の時間”を描いたこの作品に、自身の家族を重ねていたことがうかがえるエピソードですね。

「今日という日が愛しくなる」  過去より“今”を生きる物語

主人公ティムを演じたのは、『スター・ウォーズ』シリーズにも出演し注目を集めたドーナル・グリーソン。名優ブレンダン・グリーソンの息子でもある彼が、不器用ながら誠実でまっすぐな主人公を熱演しています。メアリー役は、『きみに読む物語』や『ミッドナイト・イン・パリ』などで知られるレイチェル・マクアダムス。チャーミングで気取らない魅力が、作品全体を彩ります。

物語が進むにつれて描かれるのは、恋愛だけでなく、父と息子の深い絆です。最愛の父(ビル・ナイ)の死期が近づくなかで、「限られた時間の中で何を大切にするか」が問われていきます。

SNSでは「大感動して何日も余韻が残った」「観終わったあと、自分の周りの人たちが一層愛おしくなる」「別格に好き」「人生の早い段階で絶対観るべき」「ぜひ観て欲しい 絶対後悔させない自信しかない」「全人類観て」といった声が相次ぎました。また、「父との距離や関係を自分なりに受け止めることができた」と、自らの家族と重ね合わせたといったコメントも。

過去をやり直せる能力を描きながら、最終的に導かれるのは「いまを生きることの尊さ」。観終わったあと、温かな涙がこぼれる名作です。


※記事は執筆時点の情報です