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『なぜか好印象を残す人』がいつも使ってる … 「大丈夫」でも「気にしないで」でもない、“相手に響くひと言”とは?【プロが解説】

  • 2025.6.18
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

なぜか周囲から一目置かれたり、どこへ行っても好印象を与えられる人っていますよね。そんな人たちは、一体どんな魔法の言葉を使っているのでしょうか?今回は、「大丈夫」でも「気にしないで」でもない、心に響く一言について、コミュニケーションのプロである仙道さんに伺いました。この一言をマスターすることで、あなたも好印象を残す人になれるかもしれません!

好印象を持たれる人が使う魔法のフレーズ

相手に「大丈夫?」と声をかけたり、「気にしないでね」と慰めたりするのは一般的ですが、心を深く打つ言葉をかけられる人はさらに一歩進んでいます。

監修者コメント:
それは、「あなたのことを気にかけているよ」「あなたの味方だよ」という非言語のスタンスです。

相手の気持ちに寄り添い、共感を示すこのスタンスは、実際に「どういう状況か分かるよ」「私でよければ力になるよ」といった具体的な言葉で表されることです。

このような言葉は、単に慰めるだけでなく、相手の気持ちを受け止め、励ます力を持っています。

シンプルだけど強力、心に残る一言の背景

なぜ「どういう状況か分かるよ」というような言葉が、そこまで人の心に響くのでしょうか?

それは、相手の不安や心配に自分を重ね、共感を示し、相手が一人ではないと感じさせることができるからです。

実際、脳科学の研究でも、人は他者から理解され、サポートされる感覚が得られると、安心感をもたらすホルモンであるオキシトシンが分泌されることが明らかになっており、これが信頼関係の構築に大きく寄与しています。

また、この一言には状況に対する理解を示すことで、相手が安心感や信頼を覚えやすくなるという効果もあります。少しの言葉の違いが相手の心に大きな影響を与えるのです。

「どういう状況か分かるよ」と言われたとき、私たちは孤独感から解放され、目の前の人が自分の味方であることを自然に実感します。

具体的な例を挙げると、仕事で行き詰まっている同僚がいたとします。その時に「頑張ってるよね」とか「何があったか聞かせてよ」と声をかければ、相手は自身の努力が認められ、そしていつでも話をきいてくれる支援者がいることを感じるでしょう。これによって、相手は前向きな気持ちになり、あなたへの信頼感が高まります。

好印象を残すために

ここまで述べてきたように、「大丈夫?」や「気にしないで」という言葉も役に立たないわけではありませんが、心に深く残る言葉をかけたいのであれば、もう一歩踏み込んで共感を示すことが大切です。「どういう状況か分かるよ」や「私でよければ力になるよ」といった一言を意識して使いながら、人との関係を深めてみてはいかがでしょうか。

日常の会話の中で意識的に試してみることで、コミュニケーションの達人への道が開けます。あなたの周りの人々に心からの善意を届けるための「一言」は、きっと多くの人の心に響き、忘れられない存在になることでしょう。


監修者:株式会社マーケティングフルサポート代表 仙道達也

脳科学、行動経済学や心理学、NLPなどを組み合わせた独自のコーチング技術「アート・シフト・コーチング」を開発。コーチング文化を世界に広めるため、起業家や経営者のほか、セラピストや会社員など様々なキャリアをもつ受講生のキャリア支援やビジネスサポートを行う。