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『なぜか嫌われてる人』は無意識に使ってる … 「でも」や「つまり」よりも危険な“NGフレーズ”とは?【プロが警告】

  • 2025.6.19
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

職場や友人関係で、「なんとなくこの人とはうまくいかないな…」と思われてしまうことってありませんか?それはひょっとすると、あなたの何気ない一言が原因かもしれません。多くの人が無自覚に使ってしまうフレーズの中には、周囲からの印象を悪くしたり、失言と感じられたりするものがあります。今回は言葉のプロが警告する、“でも”や“つまり”よりも危険なNGフレーズをご紹介します。これを知れば、コミュニケーションがもっとスムーズになりますよ!

意外と盲点!「どうせ」が人を遠ざける

コミュニケーションの中で最も嫌われがちなのが、「どうせ」という言葉です。

このフレーズは相手の話を遮ったり、否定したりするニュアンスを持っています。

例えば、「どうせ私は成功しないのだから」と言ってしまうと、聞いている側はその言葉を重く受け取ってしまいがちです。相手がせっかく持ち上げようとしている場面でも「どうせ」と返してしまうと、会話をそこで打ち切る格好になり、相手の善意や期待を一気に冷却してしまいます。

このような言葉は、自己防衛のために無意識で使っていることが多いですが、自分自身の感情を素直に伝えるためにもできるだけ避けたいものです。また、「どうせ」は単なる否定に留まらず、物事を始めから諦めているような印象を与えるため、押し進めるべき提案や議論を単純に流してしまう恐れも。だからこそ、このフレーズは要注意です。

背景を知れば納得!「どうせ」が与えるネガティブな影響

ではなぜ「どうせ」という言葉がこれほど危険なのでしょうか?

監修者コメント:
「どうせ」という言葉の裏には無意識に「自分には価値がない」「努力しても無駄」と、セルフイメージが見え隠れしています。

「どうせ」という言葉を多用する人は、自信の喪失や他者への信頼の欠如を反映していることがよくあります。無意識に使われることで、聞き手としてはその悲観的な見方に引きずられてしまいます。

また、「どうせ」は対話のモチベーションを低下させる一因ともなっています。交渉やディスカッションにおいて、「どうせできっこない」とひとつの可能性を初めから否定してしまうと、建設的な意見や解決策を生み出す機会が損なわれます。これにより会話の流れが止まり、様々な選択肢が失われてしまうのです。特に職場などのフォーマルな場では、「どうせ」はネガティブな状況を固定化する強力な阻害要因となることもあります。

こうした背景を考慮すれば、「どうせ」というフレーズを使うことは慎重に避け、もっと前向きな言葉に置き換える意識が大切になります。

監修者コメント:
例えば、「とはいえ」といった言葉なら、会話の流れを保ちつつ自分の疑問や意見を表現できますし、「一方で…」など、前向きな代替案や言い換えによって、ネガティブな影響をいくらかでも軽減できるでしょう。(仙道さん)

前向きな言葉で、あなたの印象をアップさせよう!

いかがでしょうか?「どうせ」と言ってしまうことで、生まれてしまう誤解や壁。誰しもが気を付けたいポイントです。もちろん、すぐにこのクセを完全にやめるのは難しいかもしれません。でも、意識して使わないように心掛けるだけでも、かなりの違いが生まれるはずです。

ぜひ、普段の会話で前向きな言葉を意識的に使ってみましょう。例えば、「かもしれない」「試してみる」といった言葉を取り入れることで、ぐっと印象が変わります。コミュニケーションは人間関係を築く土台となる要素。だからこそ、自分の言葉がどんな効果を持つのか意識して、会話をより豊かにしていきましょう。

これらを踏まえれば、自然と人に好かれる魅力的な存在となります。ちょっとした言葉の選び方、これを意識するだけであなたのコミュニケーション力は格段にアップすることでしょう。あなたも、今日から「どうせ」を「つまり」に変えて、新たな会話スタイルを築いてみませんか?


監修者:株式会社マーケティングフルサポート代表 仙道達也

脳科学、行動経済学や心理学、NLPなどを組み合わせた独自のコーチング技術「アート・シフト・コーチング」を開発。コーチング文化を世界に広めるため、起業家や経営者のほか、セラピストや会社員など様々なキャリアをもつ受講生のキャリア支援やビジネスサポートを行う。