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医師「できるだけ避けて」→実は『肌荒れ』を悪化させている…オイリー肌の人が食べている“NG食品”とは?【医師が解説】

  • 2025.6.10
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出典元:photoAC (※画像はイメージです)

肌の悩みって尽きることがないですよね。特に脂性肌、いわゆるオイリー肌の方や乾燥肌の方は、毎日のスキンケアにとても気を使っているはず。しかし、意外にも食事が肌状態に大きく影響することをご存知でしょうか?

今日は、医師のアドバイスをもとに、どんな食品が肌に良くないのかを探ってみましょう。

脂性肌の主な原因とは?

まず脂性肌の原因を詳しく見てみましょう。まず1つ目は過剰な皮脂分泌です。皮膚には皮脂腺という、皮脂を分泌する器官があります。この皮脂、実は肌を守るための大切な役割を持っているんです。肌の表面を覆うことで外部の刺激から守ったり、水分が逃げないようにしています。ただし、分泌される皮脂が多すぎるとベタつきや毛穴の詰まりにつながり、これが脂性肌の原因になってしまうことに。

また、ホルモンバランスの変化も大きな要因の1つです。特に思春期や妊娠期、さらにはストレスが重なった時期には、ホルモンのバランスが崩れやすく、皮脂の分泌が増えることがあります。例えば、思春期の若者は性ホルモンの活発化により皮脂が多く出ることが知られています。このように、ホルモンの影響を受けやすい肌環境が脂性の原因となるのです。

避けるべき食品は?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

脂性肌の方は、皮脂が過剰に分泌されるため、テカリや吹き出物が気になるものです。そのため、脂っこい食品や糖分の高い食品は、皮脂分泌を促進してしまいます。ハンバーガーやフライドポテトなどのジャンクフード、さらに清涼飲料水やスイーツは避けた方が良いでしょう。これらは血糖値を急激に上昇させ、ホルモン分泌を刺激するため、皮脂の過剰分泌につながります。

また、乳製品も注意が必要です。乳製品に含まれるホルモンが体内でホルモンのバランスを崩し、皮脂分泌を増加させる可能性があるのです。それでもどうしてもコーヒーにはミルクが欠かせないという方は、アーモンドミルクや豆乳などの代替品を試してみるのもよいでしょう。

食事の見直しは肌を変える!脂性肌改善への道

では、具体的にどのように改善していけば良いのでしょうか?まず、日常の食事から高糖質な食品をできるだけ避け、全粒穀物や食物繊維を多く含む野菜を中心に置くことが大切です。これにより、血糖値の急上昇を抑え、皮脂の過剰分泌を防ぐ効果が期待できます。また、魚やナッツ、アボカドに含まれる良質の脂肪酸を適量摂取することで、肌の健康をサポートすることができます。

さらに、水分の摂取もお忘れなく。体の中の水分が不足すると、肌は乾燥を防ぐために皮脂をさらに分泌します。したがって、日常的に十分な水を飲むことも重要です。そして、何よりも大切なのはバランスです。何事も摂りすぎも不足も良くないので、適度を心がけましょう。

日常の積み重ねが美肌をつくる

脂性肌の改善には即効性は期待できませんが、日常の食事や生活習慣を少し見直すことによって、時間をかけて健やかな肌を取り戻すことが可能です。高糖質・高脂肪の食事を控え、バランスの良いメニューを心がけることが、オイリー肌の改善への第一歩です。

スキンケアはもちろん、食事の改善で肌の改善を進めていきましょう。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。