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管理栄養士「やってたらやめて」 何気なく作っている味噌汁…実は避けたほうがいい『NG行為』とは?

  • 2025.6.9
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎日の食卓に欠かせない味噌汁。簡単で栄養価も高く、日本の家庭ではおなじみの定番料理です。しかし、何気なく作っているその工程の中に、実は避けた方がいい『NG行為』が潜んでいること、ご存じですか?

管理栄養士が指摘する味噌汁作りのポイントを押さえて、もっと健康的でおいしい一杯を目指しましょう!

煮すぎていませんか?「味噌を入れるタイミング」に注意

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

日々の料理の中で、最も手軽で、ヘルシーともいわれる味噌汁。しかし、その作り方には意外な盲点が潜んでいるのです。まず、最もよくあるのが”味噌の入れるタイミング”に関する誤解。多くの人が、具材が煮えた後に、沸騰したままの状態で味噌を投入し、しばらく煮続けることがあるかもしれません。

実は、これこそが避けるべきNG行為の1つです。味噌は高温に弱く、沸騰させることで風味が失われるだけでなく、味噌に含まれる酵素や栄養素、特にビタミン類が壊れてしまう可能性があります。管理栄養士によれば、味噌を入れる際には火を止めるか、極めて低い温度でかき混ぜるのが望ましいとのこと。これによって、味噌本来の風味や栄養を最大限に生かすことができます。

もう1つ見逃せない大切なポイント

味噌汁に欠かせない出汁や具材の選び方にも、注意すべきポイントがいくつかあります。

一般的に使われる調合出汁や加工済みの出汁の素は、確かに手軽ですが、高ナトリウムや添加物が含まれる場合があります。過剰なナトリウム摂取は健康に悪影響を及ぼすことがあるため、可能であれば昆布や鰹節から自家製の出汁をとることをおすすめします。これにより、風味豊かなだけでなく、健康的な味噌汁を楽しむことができます。

また、具材の選び方次第で、味噌汁の栄養価は大きく変わります。例えば、多様な野菜を取り入れることでビタミンやミネラルを補い、豆腐や油揚げなどのタンパク質を追加することで、更にバランスの良い食事となるでしょう。このように、少し工夫を凝らすだけで、よりヘルシーで美味しい味噌汁ができあがります。

美味しく、身体に優しい味噌汁を

日々の食卓に彩りを添える味噌汁。NG行為を避け、手軽にヘルシーな料理として楽しむためには、味噌の投入時に火を止めること、可能であれば添加物の少ない出汁を使用すること、そして具材にバリエーションを持たせることが鍵になります。

味噌汁は単なる「飲み物」ではなく、健康を支えてくれる食の大切なパートナー。ぜひ、味噌汁を作る際にはこれらの工夫を試してみてくださいね。


監修者:西島 理衣(管理栄養士)
千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック健診プラザ所属の管理栄養士。子どもから大人までの食育と栄養指導に携わり、「薬だけに頼らない健康づくり」をサポート。日常生活で実践しやすい食事アドバイスを得意としています。食事から始める健康づくりを、千葉柏駅前健診プラザでお手伝いします。