ファミレスで「私の横で食べないで！」「えっ？」隣に座った客からの『まさかのクレーム』にビックリ

好き嫌いは誰にでもありますし、子どもの頃とは違って大人になったら苦手な食べ物はある程度自分で避けて生きられますよね。しかし稀に、自分の好き嫌いを人に押し付ける人も。今回は見知らぬ人の好き嫌いに巻き込まれてビックリした経験のある筆者の知人、Sさんのお話です。

ランチタイムのファミレスで

Sさんは当時営業で外回りの多い仕事をしていました。

出先でお昼ご飯を食べることもよくあるため、自分の担当エリアで美味しいお店やランチセットがお得なお店を見つけるのも、きつい仕事をこなすうえでひとつのお楽しみでした。

ある日、Sさんはお昼にランチがお得なファミリーレストランに食事に行きました。
「ピザセットをお願いします！」
実はそのお店のピザは、ファミリーレストランとは思えないほど本格的で美味しいのでSさんのお気に入り。Sさんはわくわくしながらピザの到着を待ちました。

「お待たせしました、ランチのピザです」
運ばれてきた熱々のピザを食べていると、Sさんが注文をした後に隣の席に来た女性がいきなり口を開きました。

「私の横でチーズを食べないで！ 私、チーズのにおい大嫌い！」

店内は大騒ぎに

大声で怒鳴られ、Sさんはビックリ。仕方なくピザを食べる手を止めました。
「あのー、あなたが後から来たんだから、席を移動したらどうですか」
Sさんの言葉に、女性はぶつぶつ言いながら店員さんを呼んで席を移動しました。
「あんなクサイもの食べられるなんておかしいわ……」
女性の捨て台詞にちょっとムッとしたものの、ピザが冷める前に食べようと気を取り直したSさん。

「ちょっと、私の横でチーズ食べないでってば！」
店内に、再び女性の声が響きます。
「人が何食べようと自由だろ！」
どうやら移動した先でも例の女性が隣の客のチーズインハンバーグに文句をつけたらしく、隣の客が怒って大騒ぎに。

Sさんは、そういえばこの店の人気メニューはチーズを使った料理が多いことに気づきました。
「あの人、ここでご飯食べるのは無理じゃないかな」

「お客様、チーズがお嫌いなら隣に和食レストランがありますので」
最終的には店員さんに別の店を勧められ、女性は店を出て行ったそうです。

好き嫌いは仕方ありませんが、人の食べているものに文句をつけるのは良くないですね。

【体験者：30代・女性会社員、回答時期：2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。