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韓国で宿泊した女性「男性の部屋に案内された…」注意喚起が話題。元ホテルマンに予防法を聞いてみた

  • 2025.6.5
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

最近、韓国旅行でのホテル予約において、宿泊施設と思って予約したにも関わらず、実際は個人宅のアパートに案内されるという被害報告がSNS上で相次いでいます。「ホテルだと思っていたのに、まさかの男性宅を間借り、アパートで生活感丸出し。宿泊は絶対にやめた方がいい」といった投稿が注目を集め、多くの旅行者が同様の体験を報告しています。

このような偽装ホテルの被害を未然に防ぐために、元大手ホテルチェーン従業員として4年間勤務した後、現在は旅行業界に従事する方に、危険な宿泊施設の見分け方と安全対策について詳しく聞きました。

「写真は基本的に加工されている」という前提

宿泊施設選びで最も重要なのが、事前の情報収集です。しかし、ネット上の情報には巧妙な罠が潜んでいます。

——宿泊施設を選ぶ前にレビューや口コミをチェックする際、危険なサインを見分けるためのポイントは何ですか?

「実際に宿泊した人と、そうでない(サクラ)のコメントが混在している場合があるのでその点に注意しなくてはなりません。その中でも信用度が高いコメントは実際に利用した時の写真等を投稿しているコメントです。複数写真がある場合、それらが果たして同じ施設で撮られたものなのかを判断する必要があります。また、基本的には写真は加工していると疑った方が良いです。旅行雑誌等に載る写真は撮った写真がそのまま使われることはほとんどありません。色味や明るさを調節した上で掲載されます。同様に宿泊施設の写真も加工されているものであるでろうという視点でまずは検討を進める事をおすすめします」

——「写真は基本的に加工されている」という前提で見ることが大切なのですね…

滞在中にできる“備え”

実際に現地に到着してから「思っていた施設と違う」と気づくケースも少なくありません。そんな時に慌てないためにはどうすればいいのでしょうか。

——個人宅のような環境で宿泊する際、実際に滞在中に安全を確保するための具体的な方法は何ですか?

「まず第一には「ドアや窓の施錠」をすることが大切です。近隣に声が聞こえたりする場合、近隣住人に気づかれトラブルになるケースが多いです。民泊の課題でもありますが基本的に「常に住み着いているような住人」ではないため、近隣住人が気に食わない場合はトラブルになるケースが多々あります。トラブルが発生した場合、すぐに対処できるように周辺の警察や病院等の場所もある程度は把握しておくといざというときに役に立ちます。備えあれば憂いなし。このことわざを思い出して民泊を利用しましょう」

——なるほど…!スマートフォンの地図アプリでブックマークしておくだけででも安心感違いますね。

万が一の“命綱”は?

万が一、不快な体験や危険を感じた場合、どのような対処法が推奨されるのでしょうか。

——宿泊中に不審な行動や不快な体験に遭遇した場合、どのような即時の対応が推奨されますか?

「身に危険を感じる場合は即座に警察へ連絡してください。不快な体験である場合はその物件を管理している方に連絡を取るようにしましょう。その際に予め写真を撮っておく等すると信ぴょう性が増し、対応も変わってくると思います。何せ、管理する方は現場にはいないので自分の主張を受け入れてもらうには、いつ・どこで・何があったのか、現場の状況をしっかりと説明できるようにすることをおすすめします」

——確かに管理者不在がほとんどの場合、より一層「証拠写真」の重要性が増すのですね…詳しく教えていただき、ありがとうございました!

まとめ

海外旅行での宿泊トラブルは、事前の入念な下調べと現地での適切な対応で多くが防げるものです。今回お話を伺った元ホテルマンの経験からも分かるように、特に個人が運営する民泊施設では、従来のホテルとは異なるリスクがあることを理解しておく必要があります。

「写真は加工されている前提で見る」「近隣住民への配慮を忘れない」「トラブル時は証拠写真を撮る」など、一つひとつは小さなことですが、これらの心構えが楽しい旅行を守ることにつながります。「備えあれば憂いなし」の精神で、安全で快適な旅行を楽しんでください。