医師「お風呂場に放置しないで」→実は『肌トラブル』の原因に … 除毛アイテムの“意外なNG使用法”とは？【医師の監修】

スキンケアに気をつけているのに、なんだか肌がごわごわしたり、赤みが出たりする経験ありませんか？実は、その原因はカミソリや除毛クリームの使い方にあるかもしれません。自己処理は便利で手軽ですが、その一方で肌トラブルを招く元にもなり得ます。

今回は、そんな日常的なセルフケアに潜む"NGな使い方"、そして肌荒れを防ぐための正しい方法について解説します。

日常的な除毛ケアが招く肌トラブル

多くの人がカミソリや除毛クリームを日常的に使っていますが、それらのアイテムの使い方を誤ると、肌にダメージを与えることがあります。例えば、カミソリで剃るときに力を入れすぎたり、逆剃りを行ったりすると、肌の表面を傷つける原因となり、赤みや腫れ、さらには切り傷などのトラブルにつながります。

また、除毛クリームは化学物質を使って毛を溶かすため、長時間肌に放置すると、特に敏感肌の人は刺激を感じることがあります。使用前には必ずパッチテストを行い、肌に炎症が起こらないか確認することが大切です。これを怠ると、肌がヒリヒリしたり、場合によってはかぶれることもあります。

では、肌トラブルを避け、健康的な肌を保つためにはどうすれば良いのでしょうか。

まず、カミソリを使う際のポイントは、肌を適度に湿らせ、シェービングクリームやジェルを使うことです。これにより、カミソリの滑りが良くなり、肌を守ることができます。

さらに、定期的に刃の交換をすることも重要です。古いカミソリの刃は鈍くなっており、肌を引っかくリスクが高まります。

また、カミソリの置き場所も大切なポイントです。使用するカミソリをお風呂場に置きっぱなしにしていると、雑菌が繁殖してしまう可能性が。そのまま使用すると肌トラブルに繋がるため、しっかりと洗って水気を切って乾燥させましょう。

除毛クリームの場合は、必ず製品の指示に従って使用し、放置時間を守ることが基本です。また、除毛後は肌をしっかり洗い流し、保湿クリームなどでアフターケアを行うことが、肌荒れを防ぐためには欠かせません。しっかりと保湿をして、肌のバリア機能をサポートすることが大切です。

商品によっては使用できない部位（デリケートゾーンなど）がありますが、それを守らず使用すると肌トラブルに繋がる可能性があるため、必ず購入前に確認しましょう。

除毛による肌トラブルは、ちょっとした注意で大いに軽減できます。正しい方法でケアを行うことはもちろんですが、最も重要なのは、自分の肌質や体質をしっかり理解し、それに合った製品や方法を選ぶことです。

カミソリや除毛クリームの使用の際に、まずは用法、用量を良く守り、肌に合わない場合は使用を止めたり電気シェーバーを使用するなども試してみましょう。また、清潔にしておくといったケアや、製品の指示を必ず確認してから使うのもポイントです。

今一度、自分の除毛方法を見直し、健康的な肌を目指しましょう。

監修者：PRIDE CLINIC 院長久野賀子（https://pride-clinic.com/）

2017年東京医科歯科大学医学部医学科卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、５年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。