医師「毎日洗って」→実は『肌荒れ』を悪化させている…メイクスポンジの“NGな使い方”とは？【医師の監修】

2025.6.2

毎日使うメイクスポンジ、メイクに欠かせないアイテムですよね。でも、ちゃんとお手入れしていますか？もしかすると、そのスポンジが肌荒れの原因になっているかもしれません。

メイクスポンジの洗浄不足や間違った使い方が肌に思わぬトラブルを引き起こすことも。この記事では、医師からのアドバイスをもとに、気をつけるべきNGな使い方と正しいケア方法を紹介します。

まずは知っておきたい！メイクスポンジが肌荒れの原因になる理由

メイクスポンジは、ファンデーションやコンシーラーのなじみを良くし、自然に仕上げてくれる優秀な美容ツール。しかしきちんとケアしていないと、肌にダメージを与えてしまうこともあるのです。その理由のひとつが『衛生状態』です。

スポンジは、内部に無数の細かな孔（気泡）が空いています。その構造により、ファンデーションだけでなく、化粧品の油分や汚れ、さらには皮脂や細菌を吸着しやすい性質があります。使用後にきちんと洗浄しないと、これらの不純物がスポンジ内で繁殖し、次に使用する際に肌に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

細菌の他にも、ダニなどの微生物がついてしまうこともあります。顔ダニ（ニキビダニ）という生き物について知っていますか？ニキビには様々な原因がありますが、その1つを引き起こす微生物です。細菌やダニなどの生物は肌荒れの原因になるため、清潔にすることを心がけましょう。

また、汚れたメイクアップスポンジは表面がなめらかでなく、ファンデーションがムラになりやすく、メイクの仕上がりを悪くしてしまうことも。

肌に優しく使うための正しいケアとNGな使い方

では、どのようにメイクスポンジをケアすればいいのでしょうか？まず押さえておきたいのは「定期的な洗浄」です。理想的には毎日洗うのがベストですが、少なくとも数日おきには必ず洗いましょう。洗う方法としては、中性洗剤や専用のクレンザーをぬるま湯で薄めてやさしくもみ洗いするのが効果的です。ゴシゴシこすらず、優しく扱うのがポイントです。

また、洗った後はしっかり乾かすことが重要です。湿った状態で放置するとカビの温床になりかねません。風通しの良い日光の当たらない場所で自然乾燥させるか、タオルで水気を拭き取ってから乾かすのがおすすめです。

そして避けたいのが「使いまわし」です。1つのスポンジを長期間使い続けるのはあまり良くありません。定期的に新しいものに買い替えましょう。常に清潔な状態を保つことが、肌の健康を守るための鍵となります。

まとめ：毎日のひと手間が肌を守る！

メイクスポンジのケアを怠ると、肌荒れを引き起こす可能性が高まり、せっかくのメイク効果も台無しになってしまうかもしれません。日々のお手入れに少し意識を向けるだけで、メイクの仕上がりはもちろん、肌への悪影響を防ぐことができるでしょう。

メイクスポンジを通して、私たちの肌に直接影響を与えていることを理解し、適切にケアしていくことが大切です。素肌もメイクも美しく保つために、今日から早速実践してみてくださいね。

監修者：PRIDE CLINIC 院長久野賀子（https://pride-clinic.com/）

2017年東京医科歯科大学医学部医学科卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、５年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。