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エッセンシャル・パルファン、新作はドミニク・ロピオンのアイリスの香り

  • 2025.5.20

日本にも上陸ずみのエッセンシャル・パルファンがサンジェルマン大通り店の営業を再開した。伝説のコンセプトストアであるコレットが2017年に去った後、サントノーレ通りはいつの間にやら香りのブティックが増え、パフューム・ストリートへと変身。こうした潮流とは距離を置いているのは、日本にも上陸ずみのエッセンシャル・パルファンだ。1号店はマレ地区、そして2号店はサンジェルマン大通りである。改装のためサンジェルマン店は一時期クローズしていたけれど、ブランドのDNAを体現し買い物客が新しい体験をできるブティックとして今年3月に新装開店した。

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エッセンシャル・パルファンのサンジェルマン店。photography: Jeanne Perrotte

香水産業での30年のキャリアを持つジェラルディーヌ・アルシャンボーが、2018年に5つの香りでブランドデビューを果たしたエッセンシャル・パルファン。「世界最高の調香師たちに制約なしに最高級の自然で持続可能な原料を使用してクリエイトする自由を与え、手頃な価格の高級な香水を提供する」というブランドだ。パッケージング、マーケティング、仲介業者といった余計を一切省くことでそれを実現している。

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シンプルなインテリアの店内でゆっくりと香り選びを。photography: Jeanne Perrotte
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高級原料の香りを手頃な価格で提案するべく、パッケージングはシンプルに。エシカルで93パーセント自然な素材を用いている。

これまで香水界の世界的スターであるカリス・ベッカーを始め、複数の調香師たちが自然素材ベースの香りをエッセンシャル・パルファンのために創香。そして、この5月17日にブランドのブティックとe-ショップで先行販売が始まった新作は、ドミニク・ロピオンとの初のコラボレーションによるヴェルヴェット・アイリスだ。ちょうど彼がエディション・ドゥ・パルファンフレデリック・マルで創ったポートレート・オブ・ア・レディが15周年を迎えたタイミングで、改めて彼の名前がクローズアップされたタイミングである。肉感的官能性に包まれたウッディーグリーンのアイリスと謳われる、この香り。どことなく硬質な香りというイメージが強い花だが、ロピオンはアイリスの花弁が持つビロードのようなセンシュアルな面をピンクペッパー、ブチュ、ガルバナムなどと共に香りに込めたのだ。エッセンシャル・パルファンの11番目の香りであるヴェルヴェット・アイリスもオードパルファム(100ml)が88ユーロと他の香り同様に入手しやすい価格である。この機会に、「emily in Paris」の影響で行列ができるようになったカフェ・ドゥ・フロールからそう遠くないサンジェルマン店に、香りを発見しに行ってみよう。

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プレシャスな香水原料であるアイリスをベースにしたエッセンシャル・パルファンの11番目の香り、アイリス・ヴェルヴェット。オード・パルファンは88ユーロ(100ml)。詰め替えが可能でレフィル(150ml/95ユーロ)は7月から販売。旅行用サイズ(10ml)は22ユーロ。

Essential Parfums

182, boulevard St. Germain

75006 Paris

https://www.essentialparfums.com/

@essential.paruifms.officiel

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