1. トップ
  2. 約6割が「親と老後の話をしていない」一体ナゼ?!→親子で話せない“本当の理由”に衝撃…「なんとなく」「何を聞けばいいのか」

約6割が「親と老後の話をしていない」一体ナゼ?!→親子で話せない“本当の理由”に衝撃…「なんとなく」「何を聞けばいいのか」

  • 2025.6.1
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

老後の備えは、親子でもつい後回しにしてしまいがちなテーマです。たとえば「介護」「相続」「施設入所」といった言葉を聞くと重く感じますが、漠然とした不安を払拭するには、まず家族で話し合うことが大切です。そこで今回は、20~60代の男女300名を対象に「親と老後の話をどれくらいしているか」「話しにくさの理由」「話しておけばよかったと感じた瞬間」を調査しました。結果をもとに、親子の対話を自然に始めるヒントをご紹介します。

親と「老後の話」をする頻度はどのくらい?

undefined
出典元:TRILL

「1~2回だけ」が約35%と最も多く「ほとんどない」も約28%にのぼりました。積極的に話題にしている家庭は1割強にとどまり、多くの家庭で“話しそびれ”が起きていることが推測されます。「まずは一度だけでも話してみる」と気軽に考えると、取り組みやすいでしょう。回数よりも“切り出す勇気”が第一歩です。

介護や相続の話題は誰が切り出している?

undefined
出典元:TRILL

「老後の話」を切り出すタイミングは家庭によって異なりますが、本アンケートでは親世代から切り出すケースが約35%と最も多い結果でした。親世代の方は「子どもに心配をかけたくない」「話題を重く受け止めてほしくない」といった配慮から、なかなか話を切り出しにく買ったりするかもしれません。

一方、子世代から切り出すケースは約21%で、親世代に次いで高い割合を占めました。子世代は「具体的にいつ・誰が何をすべきか」という実践的な情報を強く求めているようです。

老後というテーマは親子双方にとって心理的ハードルが高いものですが、適切なタイミングや切り出し方を事前に知っておくことで、会話の第一歩をぐっと踏み出しやすくなります。

「話しづらい」と感じる主な理由トップ3

話しづらさを解消する第一歩は、まず障壁を把握することです。

本アンケート調査の複数回答で上位3つに挙がったのは、以下の理由でした。

  1. なんとなく避けてしまう
  2. 適切なタイミングがわからない
  3. 自分もまだ考えられていない

「何を聞けばいいのか分からない」「話したら親を悲しませるかも…」と悩む方も多いようです。そんなときは、テレビのニュースや自治体のパンフレットをきっかけに「こんな制度があるらしいよ」とさりげなく話題を振ってみましょう。お盆などの長期帰省の機会なら、肩の力を抜いて切り出せるかもしれません。

話しておけばよかったと感じた瞬間

「話しておけばよかった」と感じた瞬間には、次のような具体例が寄せられています。日頃から以下のようなテーマをさりげなく共有しておくと、いざというとき安心です。

父親の介護の経験があり、金庫の暗証番号を思い出せず困ったことがあるので、将来介護が必要になるかもしれない母親に、銀行の暗証番号など大事な情報は元気なうちにメモに取っておくように伝えたことがあります。(40代男性、会社員)
延命治療をどこまでやりたいかは親から話してくれた。しかし、今後考えが変わる可能性もあるので、そのうちまた確認していかないといけないと思う。また、葬式を考えると、誰に伝えるのかわからないので、交友関係などはタイミングをみて探っていきたいと思う。(30代女性、会社員)
家に大型の家具が結構あるので、その処分については早めに開始できるように話しておきたいです。
あと、親自身は施設に入ると言っているけど、それについてどのぐらい関わらないといけないのか。わたしは両親と離れて暮らしており、すぐに駆けつけられないので、姉も含めて相談しておきたいです。(20代女性、主婦)

老後の準備は「何を」「いつ」「誰が」行うかを具体的に決めておくことで、家族全員が安心して日常を過ごせるようになります。

まとめ

老後について話し合うことで、不安を減らし家族の絆を深めることができます。ポイントは次のとおりです。

  1. 小さなテーマから始める:介護保険の更新時期や市区町村の相談窓口など、ライトな話題でOK
  2. タイミングを工夫する:食事中やドライブ中など、リラックスした場面で
  3. 書面で残す:エンディングノートや簡単なメモに書き留め、家族で共有
  4. 専門家に相談:不安が解消しにくい場合は、ケアマネジャーや税理士への早期相談を検討

最初の一歩は「ちょっと聞いてみたい」という気軽な声かけから。まずは身近な話題から、ぜひ親子で老後の未来について対話を始めてみてください。



※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

・調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
・調査期間:2025/05/27〜2025/05/28
・調査対象:全国/20歳以上/性別不問
・有効回答数:300