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和食店で見かける『箸留』→どうやって外すのが正解?知らないと恥をかくかも…【プロの解説】

  • 2025.6.12
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

和食店などで出される箸には、紙や金属の輪で2本を束ねてあるものがあります。この束ねている部分を『箸留(はしどめ)』と呼びますが、正しい外し方をご存じでしょうか?今回は箸留についてのマナーをご紹介します。

そもそも箸留とは?

箸留は、塗り箸や祝い箸など2本が最初から分かれている箸を、バラバラにならないようにまとめるためのアイテムで、『箸帯(はしおび)』とも呼ばれます。和食店などで出される箸留は紙製がほとんどですが、竹製や金属製の箸留もあります。紙製の場合は『箸巻紙(はしまきがみ)』と呼ぶこともあります。

もともとは、2本が別れているお箸に使われるもので、割り箸にはあまり使われていませんでした。ただ、見た目がきれいで上品に見えるので、最近では割り箸にも使われることがあります。

箸留のスマートな外し方

和食では、食べ終わった後のテーブルの見た目も大事にされます。そのため、箸留をビリッと破って外すのはNG。なるべくきれいに、破らずに外しましょう。

  1. まず右手でお箸を軽く持ち上げます。
  2. 左手で箸留をそっと支えます。お箸は横向きに持ちましょう。
  3. 左手を箸の先に向かってスライドさせながら、ゆっくりと箸留を外します。
    このとき、箸先を少し下に向けておくと、上品な印象になります。

外した箸留は、テーブルのすみに置いておくか、箸置きがない場合は箸置きの代わりに使ってもOKです。

箸留がなかなか外れない時はどうする?

箸留がきつくて外しにくいこともあります。そんなときは、無理に引っ張らずに、右手でお箸を1本ずつ抜いてみましょう。意外とスッと取れることが多いです。

中には、シールのようになっていて剥がせないタイプもあります。そのときは破ってもOKですが、細かくバラバラに破るのは避け、できるだけ丁寧に破るのがポイントです。

食べ終わったあとに、使ったお箸にもう一度箸留をつけ直すのはマナー違反です。箸留は「まだ使っていない」というサインでもあるので、食後に戻すのは避けましょう。

箸留を上品に外せればマナー上級者

箸留の外し方を覚えておくと、和食店などで慌てることがありません。スムーズに外せると、きっと周囲からの印象もよくなることでしょう。

また自宅でおもてなしをする際に、千代紙などで箸留を作ってみるのもおすすめですので、試してみてくださいね。


監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)

大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。

著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社

保有資格:
・アンガーマネジメントファシリテーター
・アンガーマネジメントアドバイザー
・LEGO(R)SERIOUSPLAY(R)メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータ