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3位「哲也」2位「誠」1970年生まれの男子に多い名前、第1位は?55年前の日本がわかる“漢字”もランクイン

  • 2025.5.28
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

あなたは自分の名前にどんな意味や願いが込められているか知っていますか?実は、その時代に流行った名前を見ると、当時の社会の様子や人々の価値観が見えてきます。

今回は、明治安田生命が発表している「名前ベスト100」から、1970年(昭和45年)に多かった男の子の名前ランキングを紹介します。

Mr.Childrenの桜井和寿さんやネプチューンの原田泰造さん、俳優の阿部サダヲさんなどが生まれた1970年。この年は“あるイベント”の存在によって、日本にとって特別な年でした。時代の熱気が名前にも表れた、興味深いランキングを見ていきましょう。

ベスト3は?

1970年の男の子の名前ベスト3は、こちら!

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画像:TRILL作成

1位の「健一」には、子どもの健康や健全な成長を願う親の思いが込められていると考えられ、1967年から1970年まで「誠」と1位2位を争う人気ぶりでした。

2位の「誠」は、1952年に3位に入って以来、1980年まで28年間もトップ3の位置をキープしています。これは、高度成長期の日本において、誠実さや真心といった価値観が重要視されていたと見ることができます。

3位の「哲也」には、教育熱の高まりを受け、知的で思慮深い人間になってほしいという願いも込められています。また、日活のスターとなった俳優・渡哲也さんの人気も色濃く影響しているようです。

「博」人気はあのイベントが影響

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画像:TRILL作成

1970年で特に注目したいのが5位の「博」です。1920年代頃からトップ10に入っていた人気の名前ですが、1960年を最後に姿を消した「博」がなぜ1970年に華々しく5位に再浮上したのでしょうか?

それは、1970年に大阪府吹田市で開催された「大阪万博」。

戦後の高度経済成長を成し遂げた日本の象徴的な意義を持つイベントとなった70年の大阪万博に、人々は大いに熱狂しました。その熱気が、子どもの名前にも反映されたとも考えられます。

「博」以外にも、8位に「博之」がランクインしています。なんと、「博」の字のつく名前が2つトップ10に入っているのは、発表されている1912年から2024年のあいだで、この年だけなのです。

人々の想いや社会の動きが反映される「名前」

名前ランキングを見ると、その時代を生きた人々の想いや社会の雰囲気がよく分かります。「健一」「誠」といった名前からは、子どもの健やかな成長と誠実な人格を願う親心が伝わってきます。

そして印象的なのは、大阪万博の影響か、「博」の字がつく名前が大人気になったことです。国をあげてのお祭りに沸いた日本全体の興奮が、赤ちゃんの名前にまで影響を与えていたのかもしれませんね。

今年2025年も4月から10月まで大阪・関西万博が開催されています。2024年は「陽翔」「凪」「朝陽」といったさわやかな名前がランクインしていましたが、今年生まれる赤ちゃんたちの名前にも、万博の影響が表れるでしょうか?

時代と共に変わる名前の流行を見ていると、人々の想いや社会の動きが分かり、興味深いですね。