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医師「控えてください」→実は『頻尿』を悪化させていた…意外と知らない“NGな食習慣”とは?【医師の監修】

  • 2025.5.31
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さんは、何気なく行っている毎日の食習慣が頻尿の原因になっているかもしれないって、ご存知でしたか?そうなんです、実は私たちが普段から食べたり飲んだりしているものの中には、知らず知らずのうちに頻尿を悪化させるものがあるんです。

この記事では、その意外な食習慣について詳しくお伝えしていきます。

カフェイン飲料と頻尿の関係性

まずは、よく口にするカフェイン飲料についてです。コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインには、利尿作用があることが知られています。つまり、カフェインを摂取すると、尿の生成が促されるため、トイレに行く回数が増える可能性があります。コーヒーを飲むとき、「ああ、またトイレに行きたくなるな」と感じたことがある方もいるのではないでしょうか?

さらに、緑茶やウーロン茶など、お茶にもカフェインが含まれていることを忘れてはいけません。こうした飲み物を頻繁に摂ることで、頻尿の症状が悪化することもあるのです。ただし、カフェインを完全に避ける必要はありませんが、特に夜寝る前には控えるなど、摂取量を見直すことが大切です。

また、アルコールもまた利尿作用があるため、飲酒の量が多い場合は頻尿の原因となります。特に夜間の飲酒は、睡眠中のトイレの回数を増やしてしまい、睡眠の質を下げる要因にもなり得ます。適量の飲酒に留め、できれば寝る前のアルコールは控えるのが理想的です。

塩分の過剰摂取も要注意

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

次に、塩分の摂り過ぎにも注意が必要です。塩分を多く摂ると体内に水分が溜まりやすくなり、それを排出しようとするため、特に夜間に尿量が増加します。具体的には、加工食品やファーストフード、ポテトチップスなどを頻繁に食べている方は要注意。これらの食品には多くの塩分が含まれており、思わぬ形で頻尿を助長しているかもしれません。

例えば、ラーメンを食べた後に異様に喉が渇いたりするのは、塩分の取り過ぎによるもので、水分を多く摂るとその分排出される尿の量が増えてしまいます。塩分の過剰摂取は高血圧などの健康リスクも伴いますので、普段の食生活を見直し、塩分を適度に抑えることが重要です。

頻尿の改善におすすめしたいのは…

頻尿を改善する1つの方法として、まず考えたいのは水分補給の方法です。頻尿だからといって、水分を摂らないのも良くありません。それどころか、脱水症状を引き起こしかねないため、むしろ逆効果。大切なのは、摂取するタイミングと量です。

朝起きた時や食事中に水分をしっかり摂るのはよいですが、寝る前に多くの水分を摂ると、夜中に何度もトイレに起きる原因になります。

また、白湯やノンカフェインのお茶を飲むことで改善される場合もあります。特に冷たい飲み物は体を冷やし、それが膀胱の刺激となり、トイレに行きたくなるため、積極的に白湯などを飲むとよいでしょう。前述のように、過度な塩分摂取を抑えるなども効果的です。

食習慣を見直して快適な生活を

頻尿の症状を改善するためには、まずは自分の食習慣を振り返ってみることが重要です。カフェインや塩分の摂取を見直し、アルコールはほどほどに。

また、頻尿をおこしうる疾患としては糖尿病や膀胱炎、前立腺疾患(前立腺肥大症や前立腺がん)、尿崩症といった疾患もあります。頻尿のみの症状であれば、まずは自分でできる改善策を試してみてください。それでも症状が治らない場合や、その他の気になる症状がある場合は医師や専門家に相談してみましょう。


監修者:澤口達也 / 豊洲内科・糖尿病 / 形成・美容外科クリニック

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医師、医学博士、糖尿病専門医。豊洲内科・糖尿病 / 形成・美容外科クリニック院長。
糖尿病専門医として、日々、糖尿病や肥満症、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病の患者さんの診療に従事し、食事指導や運動指導で数多くの方の減量を成功させている。自身でも様々な食事療法やトレーニングを実践しており、過去にはアスリートフードマイスターや加圧トレーニングインストラクターの資格を取得。また現在、健康スポーツ医、格闘技イベントでのリングドクターとしても活動している。