医師「思わぬトラブルを引き起こす」→実は『二枚爪』は放置すると危険だった…爪が表す“体の不調”とは？【医師が監修】

「二枚爪」を見つけても、いずれ治るだろうと放置していませんか？

ほとんどの人は、「ちょっと不便だけど、別に痛くないし」と思っているかもしれません。ですが場合によっては、体からのサインかもしれません。

今回は医師の監修の下、二枚爪になる原因と予防策を解説します。

実はただの“見た目”の問題じゃない！

二枚爪とは、爪の表面が二層に剥がれてしまう状態を指します。

原因はさまざまで、日常生活での小さなストレスが積み重なった結果かもしれません。例えば、水仕事や冷暖房の効いた環境、またはネイルのしすぎが原因になることも。

また、栄養不足が爪の健康に影響を与え、二枚爪を引き起こすことがあります。爪はたんぱく質の一種であるケラチンでできているため、タンパク質やビタミン、ミネラル不足は爪のトラブルに直結することも。爪が折れたり、剥がれたりすると見た目も悪く、時には痛みを伴うこともあります。

二枚爪をそのままにしておくと、思わぬトラブルを引き起こします。二枚爪の部分は爪が薄くなっているので、割れやすくなるのはもちろん、細菌や真菌（カビ）、ウイルスが入り込み感染症を引き起こすリスクも高まります。

そのため、二枚爪は放っておかず、下記のような方法を試しましょう。

それでも治らない場合や、生活に支障が出る場合は皮膚科などの受診がおすすめです。

二枚爪は「よくあること」と放置せず、気づいたらきちんとケアをしましょう。

水仕事の際にはゴム手袋をつけたり、オイルやクリームで保湿を心がけるなどの工夫をすることも大切です。

爪を単なる身体のパーツと考えず、「健康のバロメーター」として意識的にチェックする習慣をつけましょう。

監修者：医療法人社団日進会院長、理事長
平岩亮一（ひらいわりょういち）

1995年、埼玉医科大学医学部卒業。2017年、医療法人社団日進会開設、にっしん皮フ科・形成外科開業。今年で開業20周年。所属学会（日本形成外科学会他）。平成28年より【生体皮膜剤】【痒み防止剤】にて日本・アメリカフランスを含む13件の特許を取得し現在に至る。