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北欧ガールが考える“最高のジュエリー”とは

  • 2025.5.4
コペンハーゲンの元祖イットガール、ペルニーレ・タイスバック。パリで開催されたアライアの2023年春夏ショー会場にて。
Street Style - Paris Fashion Week - July 3rdコペンハーゲンの元祖イットガール、ペルニーレ・タイスバック。パリで開催されたアライアの2023年春夏ショー会場にて。

かつては、誰もがパリジェンヌに憧れていた。ジェーン・バーキン風のソフトなヘアスタイルにシンプルなかごバッグ、絶妙な抜け感のスリップドレスなど、彼女たちのファッションや身のこなし方を参考にしていた人は多かったはず。しかし最近、そんな絶対的な憧れの的をしのぐ勢いで注目を集めているのが、デザイン性と実用性を両立させたスカンジナビアンスタイルを牽引する“北欧ガール”だ。

その1人が、コペンハーゲンの元祖イットガールともいえるペルニーレ・タイスバック。スタイリスト、クリエイティブ・ディレクター、ファッション&インテリアコンサルタントと多岐にわたって活躍する彼女は、同じくコペンハーゲン出身のジュエリー界屈指の人気デザイナー、ソフィ・ビル・ブラーエ(SOPHIE BILLE BRAHE)の親友でもある。そんな2人は今月、ロンドンの老舗高級デパートのハロッズのために共同制作したジュエリーコレクション「Fleur de Pellegrina」を発表。作り手としても名高い彼女たちが思う、本当に良いジュエリーとその選び方、そして北欧ガール流のスタイリング術とは。

1. ジュエリーは、思い入れがあればあるほどいい

2025年春夏コペンハーゲン・ファッションウィークより。
2025年春夏コペンハーゲン・ファッションウィークより。

子どもの頃、家族と旅行で訪れたギリシャで、イルカの形をしたゴールドのイヤリングに一目惚れしたビル・ブラーエ。イルカは今でも、自身が手がけるジュエリーにたびたび登場するデザインだ。「Fleur de Pellegrina」コレクションのインスピレーションになった花も、同じく思い出深いモチーフで、父娘ともども昔から好きだという。「ジュエリーは、とても愛着が湧きやすいアイテムです。多くの場合、家族の歴史や思い出を表すものになっています」と語るビル・ブラーエは、ジュエリーを一種のお守りとして捉え、選び、身につけることを提案している。そしてタイスバックにとっても、ジェエリーは思い出につながるアイテムで、愛情表現の1つだ。「イニシャルなどを取り入れると、一層思い入れが強くなります。大切な人、あるいは自分自身への愛を表現することもできるのです」

2. どんなピースも特別な日だけでなく、日常使いする

2025-26年秋冬コペンハーゲン・ファッションウィークより。
2025-26年秋冬コペンハーゲン・ファッションウィークより。

「デンマークでは、“いつか”のためにものをとっておくことはしません。私の祖母は、特別な日にしかパールを身につけませんでしたが、今はもう時代が違います。ソフィが生み出すピースにはとっておき感がすごくあるんですけれど、デイリーからイブニングまで、シーン問わず活躍するものばかりです。例えば祖母が大事にしていたようなパールのピースは、とてもいい感じのコントラストになるので、私はスウェットやTシャツに合わせています」とタイスバックは言う。

3. 個性を第一に選ぶ

2025年春夏コペンハーゲン・ファッションウィークより。
2025年春夏コペンハーゲン・ファッションウィークより。

ビル・ブラーエによれば、スカンジナビアンスタイルは特定のアイテムではなく、着こなし方やその人の雰囲気によって定義されるという。「子どもの頃、ピアスを開けたいと思ったとき、両耳ではなく、片耳だけに穴を2つ開けることにしたんです」とビル・ブラーエは振り返る。「いかにも今の私でもやりそうなことですけれど、コペンハーゲンの女性全般を物語っているエピソードだと思います」。常に自分にしっくりくる、心地がよくて楽なものを選ぶ。ビル・ブラーエにとって、それこそがコペンハーゲン流のおしゃれなのだそう。

4. 良いものに少しずつ投資する

2025年春夏コペンハーゲン・ファッションウィークより。
2025年春夏コペンハーゲン・ファッションウィークより。

ファストファッションと過剰消費の現代において、「本当に価値のあるもの」を見極めて購入するのが賢いショッピングの仕方だ。アクセサリーやジュエリーに関しては特にそうで、この先何年も身につけられるものを選ぶのが重要になってくる。「長持ちするかどうかが、とても大切なんです。特に最近はそうですね」とタイスバックは言う。「一生ものになると思うからこそ、私たちは良いものに投資するんです。私は日頃からそれほどドレスアップしませんし、とてもカジュアルな装いをすることが多いですが、(ちょっといい)テニスネックレスは毎日つけます」

5. 愛着があるジュエリーこそが、最高のジュエリー

2022年春夏コペンハーゲン・ファッションウィークより。
2022年春夏コペンハーゲン・ファッションウィークより。

幼い頃からジュエリーに魅せられているビル・ブラーエとタイスバックは、今の自分たちのスタイルを形作り続ける、子ども時代の愛用アクセサリーを今でも覚えている。「6歳くらいのとき、旅行先でスマイルマークの形をした、小さなゴールドのリングを見つけたんです」とタイバックは話す。「父が買ってくれたんですけれど、彼はその後すぐに亡くなってしまって。父と過ごした時間を思い出させてくれる大切なリングで、子どもの頃はいつもつけていました」。そして今所持しているジュエリーも、特に愛着があるものはすべて、何かしらの思い出と結びついているという。「子どもが4人いるのですが、何年もかけて集めてきたピースの多くは、私たち家族の思い出の1ページに残る出来事にリンクしています。そのジュエリーを迎え入れたときのことは、決して忘れることはありません」

一方、ビル・ブラーエは、子どもの頃は週末になると、実家の古いキャビネットを漁るのがお決まりだった。そしてあるとき、曾祖母の形見のダイヤモンドリングを見つけたという。「思わず息を呑んだのを覚えています。特別なものだということを、直感的に理解しました。子どもってそういうところがありますよね。私がジュエリーに夢中になったのも、こういったジュエリーにまつわるエピソードが色々とあったからなんです」

Text: Kerry McDermott Adaptation: Anzu Kawano

From VOGUE.CO.UK

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