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適度な温度と室温で、難物も絶好調に? LED栽培の愉しみかた〜ティランジア編〜

  • 2025.5.8
〈ティランジアガーデン〉の店内
BRUTUS

もはやLED栽培がスタンダード⁉「ブラジル赤花種」たちも絶好調!

樹木や岩場に着生して育つティランジアも、LEDを使った屋内の安定した環境で栽培すると顕著によく育つ植物の一つだ。

東京・浅草橋にあるティランジア専門店〈ティランジアガーデン〉では、店内ラックのすべてにLEDを設置して管理している。

「“ブラジル赤花種”と呼ばれるブラジル産の大きな赤い花序を出すグループは、比較的高い湿度と温度を求めるので、室内で育てると調子がいいですね。うちでは、メタルラックの上にネットを張り、その上にさらにヤシ殻チップを敷き、並べて管理してます」と店主の橋本洸生さん。

〈ティランジアガーデン〉の店内
栽培ラックにはメタルラックの各段に、パネルタイプのLEDがセットされていた。その種が好む光の強さに合わせてライトから距離を考え、配置されている。

ティランジアといえば、流木やコルクなどに着生させて栽培するイメージだったが、ヤシ殻の上にずらりと直置きで並ぶ姿は新鮮だ。「うちでは、着生させるよりこの方が調子良くて、よく根が出ます。

わりとぎっしり並べてますが、これも意外と良くて。お互いの株の湿り気で適度な湿度を保っているみたいです。光が当たらなくなってしまうほどギチギチだとダメですが、適度に集まっているのは好きみたいですね」。

ただし、乾燥気味が好きなタイプのティランジア、例えば、イオナンタなどは濡れたままだと調子を崩すので、ヤシ殻の代わりに乾きやすい軽石が敷かれていた。通風はそれほど強くなくてよく、サーキュレーターやシーリングファンなどで軽く空気を動かす程度でいいのだそう。

LED栽培に向いているティランジア

ティランジア シーケニー
ティランジア シーケニー Tillandsia thiekenii ブラジル・リオデジャネイロに分布する肉厚の葉が魅力のティランジア。自生地では下垂株と上向き株の個体差があり、育ちの良い向きに注意。
ティランジア グラジエラエ
ティランジア グラジエラエ Tillandsia grazielae リオデジャネイロ近郊の高地に分布。暑さに弱く30℃を超えると厳しく、夜温を下げてあげるのが栽培のコツ。15年維持しているが2回しか咲いていない。
ティランジア ブラキフィラ
ティランジア ブラキフィラ Tillandsia brachyphylla リオデジャネイロの有名観光地、シュガーローフに分布。肉厚な葉が特徴の人気種。ブラジル赤花種は、写真のような花弁が開く直前の花序が最も赤くなる。
ティランジア レクリナータ
ティランジア レクリナータ Tillandsia reclinata 下垂して茎が伸びるユニークな小型種。デリケートともいわれるが状態の良い株を選べば、実は比較的丈夫。ブラジル・ペトロポリス近郊に分布。

Information

ティランジアガーデン

住所:東京都台東区浅草橋4-7-5
営:金・土12時~18時、日12時~17時。
休:月〜木
Instagram:@tillandsiagarden_tokyo

profile

〈ティランジアガーデン〉店主の橋本洸生さん
BRUTUS

橋本洸生(〈ティランジアガーデン〉店主)

はしもと・こうせい/日本初のティランジア専門店店主を務める。店内ではLEDをセットしたラック4台でティランジアを管理していた。

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