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医師「匂いを悪化させる要因」→実は“汗臭さ”の原因はこれだった…意外と知られていない“NG生活習慣”とは?【医師の監修】

  • 2025.5.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎日お風呂に入っているのに、汗の匂いが気になってしまう…そんな経験、ありませんか? 制汗剤や汗ふきシートも使っているのに、どうしても気になる匂い。実は、その原因は汗そのものだけではないかもしれません。

この記事では、汗の匂いの原因と、意外と知られていない生活習慣との意外な関係を、医師の解説とともにご紹介します。

汗の匂いの原因って? 汗腺と細菌の関係

私たちの体には、エクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺があります。

エクリン腺から出る汗は、ほぼ水分で無臭です。一方、アポクリン腺から出る汗は、脂肪やタンパク質を含んでおり、それ自体はほとんど無臭ですが、皮膚表面に存在する常在菌によって分解されると、独特の匂いが発生します。

これこそが、私たちが気にする「汗の匂い」の正体なのです。つまり、汗そのものよりも、汗と細菌の組み合わせによって生まれるものなのです。

改善したい3つの生活習慣

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

汗の匂いを改善するには、汗腺の働きをコントロールすることと、細菌の繁殖を抑えることが重要です。

ここで注目したいのが、生活習慣です。1つ目は食生活。ニンニクやネギなどの香りの強い食べ物は、汗から匂いとして排出されやすいと言われています。また、アルコールやカフェインの摂取も、汗の分泌量を増やし、匂いを広める可能性があります。

2つ目は睡眠不足やストレス。汗腺の働きに影響を与え、匂いを悪化させる要因となると言われています。 清潔な状態を保つことも重要ですが、それだけでは不十分な場合もあるのです。

3つ目は水分。適切な水分補給も重要で、脱水状態になると汗の濃度が高まり、匂いが強くなる可能性があります。

まずは生活習慣から見直してみよう

汗のニオイは、汗腺の働きと細菌の繁殖、そして生活習慣が複雑に絡み合って生じます。そのため、効果的な対策には、制汗剤や汗ふきシートの使用だけでなく、食生活、睡眠、ストレス管理といった生活習慣の見直しも不可欠です。

今日から、食事に気をつけ、十分な睡眠を取り、ストレスを軽減する努力をしてみませんか?小さな変化が、大きな改善につながるかもしれません。


監修者:たかはし皮膚科クリニック 院長 髙橋 謙

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1999年に大阪医科大学(現大阪医科薬科大学)を卒業し、東京女子医科大学循環器内科へ入局。その後、実家クリニックの継承を念頭に京大病院総合診療科へ入局し、関西電力病院総合内科をとおして全身性の疾患や難病・奇病の診療にあたる。その後、実家クリニックでの皮膚病診療へ対応できるように大阪市立総合医療センターの皮膚科での研修を経て、実家クリニック(元髙橋内科皮膚科クリニック、現在は閉院)で診療経験を積み重ね(100~Max200人/日の患者さんの診療にあたる)、2015年12月にたかはし皮膚科クリニックを開業。内科・皮膚科での様々な経験を活かし、現在は1日当たり80~130人の診療にあたる。多くの患者さんを診なければならず、一瞬で診断すべき疾患や、詳細な問診、指導をしなければならない疾患であれば時間をかけて診療をするなどメリハリのある診療を心がけています。

たかはし皮膚科クリニック(https://www.takahashi-hifuka.com/)