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医師「実はその使い方、間違っています」→『電動歯ブラシ』が逆効果に…意外とやりがちな“NG使用法”とは?【医師の監修】

  • 2025.5.31
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

あなたの毎日のオーラルケア、電動歯ブラシにお任せしているという人は多いのではないでしょうか。でもちょっと待って!実は「正しく」使えていないかもしれません。

さて、具体的にどんな違いがあるのでしょうか?ここでは、電動歯ブラシの正しい使い方とその効果について、詳しく解説していきます。

 

電動歯ブラシ、実は使い方を間違えている人が多い?

電動歯ブラシは、手磨き用の歯ブラシに比べて格段に便利で効果的だといわれています。特に歯垢の除去には優れた力を発揮します。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、正しい使い方が必須です。実は、多くの人が電動歯ブラシを手動歯ブラシと同じように使ってしまっています。手早く済ませようとブラシを左右にゴシゴシ動かしていませんか?実はこれ、NGなんです。電動歯ブラシは動きを内蔵したモーターに任せることが正しい使用法です。ブラシを軽く歯に当てて、自然な動きに任せることで各部位をしっかりと磨くことが重要なのです。

正しい使い方で効果的に

では、電動歯ブラシの正しい使い方とは一体どのようなものなのでしょうか?まず、ブラシヘッドを歯に対して45度の角度で当てることが基本です。この角度で当てることで、歯茎の境目までしっかり磨くことができます。歯茎部分には虫歯や歯周病の原因となる細菌が生息しやすいため、非常に重要です。

かみ合わせの面積が広い部分は、ブラシを垂直に当てて振動が均等に伝わるようにしましょう。

また、力を入れすぎず、軽く添えるようにすることも大切です。強く押し付けると毛先が広がり、歯茎や口の中の粘膜を傷つける原因になる恐れが。最近の電動歯ブラシは「加圧防止センサー」が装備されているものが増えてきました。これらの機能を有効に活用することで、デンタルケアの質をさらに高めることができるでしょう。

使用後のケアも大切

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

歯を磨いた後のお手入れも重要なポイントです。具体的にどのようにお手入れしたらいいのか、さっそく見ていきましょう。まずは、毎日のケアとして、使用後は必ずブラシを流水でよく洗い流し、毛先に付着した歯磨き粉や汚れを取り除きましょう。その際、しっかりと水を切って、できれば乾燥させることが重要です。

次に週に1回程度のしっかりとしたお手入れ。ブラシヘッドは取り外し可能なので、外してぬるま湯に浸けたり、消毒用のアルコールで拭いたりします。また、電動部は水に弱いことが多いので、濡らさないように注意してください。

また、ブラシ部分の交換時期は、メーカーや機種によって異なりますが、一般的に推奨されている交換時期は、3カ月です。いくら電動歯ブラシのケアを十分にしていても、毎日使うブラシ部分の消耗は避けられません。もし交換時期を超えていなくてもブラシの毛先の開き具合や変色が気になってきたら早めに交換しましょう。

正しい使い方をマスターして適切なケアを

毎日のオーラルケアは、健康な歯を保つことに直結します。私たちが日常生活で使用する電動歯ブラシも、その力を最大限に生かすためには、正しい知識と使い方をマスターすることが大切です。

正しく使用すれば、電動歯ブラシはあなたの歯と歯茎を清潔に保ち、健康的な笑顔をもたらしてくれる最強のパートナーになるでしょう。是非、今日から意識して使い方を見直してみてくださいね! 


監修者:まつむら⻭科クリニック 院⻑ 松村賢(まつむら・けん)

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「いつまでもおいしく食べる」をモットーに、2015(平成27)年に地元である宮城県大崎市に「まつむら歯科クリニック」を開院。歯周病治療などの予防歯科を中心とし、保険診療・審美歯科・ホワイトニング・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーション・訪問診療など、幅広い診療を行っている。
<経歴>
奥羽大学⻭学部卒(医師免許取得)
東北大学大学院⻭学研究科博士課程修了(歯学博士)
仙台市内⻭科クリニック 分院⻑
まつむら⻭科クリニック開院