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「おしっこが我慢できない…」→もしかしたら“切迫性尿失禁”かも?! 知られざる“意外な症状”とは?【医師の監修】

  • 2025.5.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ある日、突然の尿意に襲われて我慢できなかったことはありませんか?それが一度や二度ではなく、頻繁に起こるとしたら、それはもしかすると「切迫性尿失禁」かもしれません。

驚いてしまうかもしれませんが、実はそれほど珍しい症状ではありません。この記事では、この「切迫性尿失禁」について、その症状や改善法をわかりやすくご紹介します。

切迫性尿失禁ってどんなもの?

切迫性尿失禁とは、突然強い尿意を感じて、トイレに到達する前に尿が漏れてしまう状態のこと。水に触れたり、音を聞いたりした時や、トイレのドアノブに手をかけた時に我慢が出来ないといったこともあります。

実は多くの人がこの悩みを抱えています。特に、年齢を重ねるごとに悩んでいる人が多くみられる症状です。

この症状の原因はさまざまで、膀胱の過活動によって引き起こされることが多く、膀胱の筋肉が不規則に収縮することで急激な尿意が生じ、結果としてトイレに間に合わず漏れてしまうことが。

他にも、摂取する水分や生活習慣の影響で誘発される場合もあるので、まずは自分の生活を振り返ってみることが大切です。

放っておいて大丈夫?改善策は?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「まあ、たまにだし大丈夫」とそのままにしておくと、日常生活に支障をきたすこともあります。

例えば、電車や車の中など、トイレがない環境や場所にいると、より不安が高まる原因になったり、または外出がしづらくなってしまったりということも。以前と比べてトイレが我慢できない状況が増えた場合は、医師や専門家に必ず相談をしましょう。

さまざまな治療法がありますが、一般的には内服薬の処方と、行動療法があります。

内服薬は、膀胱の過剰な働きを抑える抗コリン薬を服用してみることで、一定の効果が得られることがあります。

行動療法では、水分を過剰摂取している場合は控える、尿意を誘発するカフェインの過剰摂取がみられた場合は数日やめてみるなどの方法です。

その他にも膀胱訓練、骨盤底筋運動などでも改善される可能性があります。

快適な毎日を取り戻すために

急な尿意に悩まされ、トイレへの駆け込みが日常になっているのであれば、専門医のサポートを受けながら、日々の生活を少し見直してみましょう。切迫性尿失禁は、必ずしも避けられないものではなく、薬などで改善できる可能性があります。

自分に合った方法を見つけることで、ストレスの少ない快適な毎日を取り戻しましょう。


監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

静岡県沼津市出身。日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。