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医師「見逃さないで」→実は『更年期』の初期症状かも…意外と知らない“生理の変化”とは?【医師が監修】

  • 2025.6.3
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

日々の生活に変化を感じたことはありますか?特に生理周期が不規則になり始めたり、以前と違う状態の場合は、更年期が訪れつつあるサインかもしれません。

そこで今回は、更年期に関する変化や生理不順について、医師の解説の元、詳しく見ていきましょう。

生理不順がサインに?

生理不順は、私たちの体が送る大切なサインの1つ。

女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類のホルモンのことで、更年期が近づくとこの女性ホルモンの分泌が変動します。この変動により、生理が不規則になったり、経血の量が増えたり減ることがあります。

多くの女性が40代後半から50代前半にかけて経験するものですが、個人差は大きく、早い人では30代半ばから感じ始めることもあります。

また、生理不順以外にも、ホットフラッシュや夜間の発汗、眠れない夜に苦しんだりと、更年期には様々な症状が伴うことがあります。心のモヤモヤや不安感が増すという心の変化も、ホルモンの変動によるものといわれています。まずはこれらのサインを無視せず、自分の体の声に耳を傾けることが大切です。

生理不順はそのまま放っておいていいの?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

一般的には、40歳を過ぎた頃から生理の周期が短くなり、おおよそ28~35日の周期だったものが、21日程度まで短縮することがあります。その後も不規則な周期が続き、45歳頃からは周期が長くなっていくといわれています。

そして50歳頃になると、周期は2~3ヵ月に一度などとなり、その後停止した状態となります。月経が停止してから1年が経過したら「閉経」と呼ばれています。

多くの場合、今までと違うことに驚き、元の状態に戻そうと考えがちですが、正常な加齢による変化のため焦る必要はありません。この時期は他にも不調があらわれることが多いため、不調を少しでも軽減できるようストレスを緩和する方法を探したり、バランスの良い食事や質の良い睡眠心がけましょう。

ただし、周期の変動や量の変化以外に気になる症状がある場合は、婦人科など医師や専門家の受診がおすすめです。

自分の身体の声に、プラスに向き合おう

更年期は決して怖いものではなく、ライフステージの転換期です。

大切なのは、自分の体の変化に敏感になり、必要なケアをすること。定期的な健康診断でホルモンレベルをチェックし、必要に応じて医師に相談することをおすすめします。

元に戻そうと焦るのではなく、どのように順応していくべきか、軽減できることはどんなことがあるのかと前向きに考えるようにしましょう。


監修者:浅草橋西口クリニックMo 峯 陽子

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大学病院にて乳癌診療に従事する傍ら、地域のクリニックでは内科、皮膚科、泌尿器科を担当。女性の健康や体の不調に関する診療経験が豊富で、幅広い知識に基づいた診療を行う。

浅草橋西口クリニック(https://asakusabashi-mo.jp/