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医師「症状がさらに悪化する」→『デリケートゾーンの痒み』を悪化させる…驚きの原因と対策とは?【医師の監修】

  • 2025.6.2
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

更年期の変化と聞けば、ほてりや発汗、不眠などの症状を思い浮かべるかもしれません。しかし、意外にも多くの女性が直面する問題があります。それはデリケートゾーンのかゆみです。この不快な症状の背後には、一体どのようなメカニズムが隠されているのでしょうか?

この不快感、もしかして更年期のせい?

デリケートゾーンのかゆみはさまざまな要因で引き起こされます。感染症やアレルギー反応、生活習慣の変化や乾燥なども一般的な原因とされていますが、意外にも更年期が影響を及ぼしている可能性も。

更年期に差しかかると、女性の体内ではエストロゲンというホルモンの分泌が急激に減少します。このホルモンの減少が、皮膚や粘膜の状態を変え、乾燥やかゆみが出やすくなる原因となるのです。エストロゲンはデリケートゾーンの健康を保つ重要な役割を果たして、ホルモンのバランスが崩れると、その影響は皮膚の潤いにも波及する場合も。

特にこのエストロゲン低下によって、膣内の皮膚が薄くなり、防御力が低下。湿度を保つことが難しくなるため、かゆみが生じやすくなるのです。

背景にはもっと複雑な要因が

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

更年期によるホルモンの影響はもちろんですが、それだけでは説明しきれない部分もあります。例えば、生活の中でのストレスや、その他の健康状態が絡み合うことで、症状がさらに悪化することも。

ストレスはホルモンバランスをさらに乱し、結果としてかゆみが増すことも知られています。また、日常的に使用している製品や下着の素材、洗剤なども要因に。更年期に差しかかると肌が敏感になり、合成繊維の下着や香料が強いボディソープなども皮膚を刺激しやすく、かゆみを引き起こすことがあります。これらの要因を排除することで、かゆみそのものが軽減されるかもしれません。

日常生活でできる対策と予防法

更年期に関連したデリケートゾーンのかゆみを軽減するためには、まずはホルモンバランスを整えることが重要です。医師に相談し、必要に応じてホルモン補充療法や投薬や漢方の処方などを検討することも1つの方法です。

加えて、肌への刺激を最小限に抑えるためにも、天然素材の下着を選ぶことや、敏感肌用の製品を使うことも有効です。また、心の健康も重要です。ストレス管理を怠らず、リラクゼーション方法や趣味を楽しむことも忘れないでください。これらの対策をとることで、かゆみの緩和が期待できるだけでなく、より快適な更年期を迎えることができるでしょう。

デリケートゾーンのケアで快適な毎日を

更年期が引き起こすデリケートゾーンのかゆみ。適切なケアと予防で、日々の違和感やかゆみによるストレスを軽減することができます。まずは肌に触れるものや生活習慣を見直してみましょう。

それでも改善されない場合は医師や専門家に相談してみてくださいね。


監修者:浅草橋西口クリニックMo 峯 陽子

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大学病院にて乳癌診療に従事する傍ら、地域のクリニックでは内科、皮膚科、泌尿器科を担当。女性の健康や体の不調に関する診療経験が豊富で、幅広い知識に基づいた診療を行う。

浅草橋西口クリニック(https://asakusabashi-mo.jp/