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医師「実はその使い方、間違ってるかも」→『マウスウォッシュ』の効果が減少する…意外とやりがちな“NG使用法”とは?【医師が解説】

  • 2025.5.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

口の中のケアと聞いてすぐに思い浮かぶのは歯磨きですが、それに加えて「マウスウォッシュ」を使っている方も多いのではないでしょうか。テレビCMやドラッグストアの広告でも「口臭予防」や「歯茎の健康維持」に効果があるとされ、愛用している人も少なくありません。
しかし、正しく使用しないと思った効果が得られないかもしれません。正しい使用方法を医師の監修の元、解説します。

マウスウォッシュとは?

マウスウォッシュとは、デンタルケアの一環として使われる口腔内用洗浄液のことです。

歯ブラシや歯磨き粉と並んで、日常的な口内ケアの1つとして多くの人に利用されています。

虫歯予防、歯周病予防、口臭ケア、ホワイトニング効果を狙ったものなどさまざまな商品が販売されているため、購入時に迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

マウスウォッシュは、水だけでは届きにくい口の中の隅々のケアに有効といわれており、歯磨きだけでは取り除けない口内の菌を減少させることができる効果も期待できます。

マウスウォッシュの効果を引き出すには

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

しかし、マウスウォッシュを使ったからといって、必ずしも口内環境が改善されるわけではありません。

前述の通り、マウスウォッシュには様々な種類が存在し、商品ごとに目的も異なります。虫歯予防を目的にしたもの、口臭抑制に特化したもの、歯周病予防に効果があるとされるものなどがあります。もし、目的に合わないものを選んでしまうと、本来期待する効果を得られない可能性が。また、効果を最大限に得るためには、正しい使い方が非常に重要です。

それでは、マウスウォッシュはどのように使うべきなのでしょうか?

多くの商品はラベルや取扱説明書に「何分すすいでから吐き出す」などの使用方法が記載されていますが、これを軽視しがちです。

例えば、指示された時間より短くすすいでしまうと、成分が口の中で働く時間が足りず、効果が減少します。

また、マウスウォッシュを使用するタイミングにもポイントが。一般的に、歯磨きの後に使うことが推奨されていますが、「洗口液」「液体歯磨」の表記によってそれぞれの商品で微妙に違う場合があるので、商品の指示に従いましょう。また、飲食直後は避けた方が良いとされていますが、これも商品によって異なるため、必ず確認が必要です。

加えて、使用量も重要です。多く入れるほど効果があると考えがちですが、適量を超えると逆に成分が薄まる場合も。これも商品の指示をしっかり確認しましょう。歯磨きと同じで、効果的な習慣にすることが大切です。

正しい使い方を見直そう

マウスウォッシュを効果的に使うためには、商品ごとに異なる正しい方法に従うことが重要です。歯磨きとセットで活用し、健康的な口内環境を維持しましょう。これにより、口臭の改善や虫歯、歯周病の予防に役立ちます。

もし現在お使いのマウスウォッシュで効果を感じていない場合は、一度使用方法を見直し、商品が自分のニーズに合っているかを考えると良いかもしれませんよ。


監修者:まつむら⻭科クリニック 院⻑ 松村賢(まつむら・けん)

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「いつまでもおいしく食べる」をモットーに、2015(平成27)年に地元である宮城県大崎市に「まつむら歯科クリニック」を開院。歯周病治療などの予防歯科を中心とし、保険診療・審美歯科・ホワイトニング・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーション・訪問診療など、幅広い診療を行っている。
<経歴>
奥羽大学⻭学部卒(医師免許取得)
東北大学大学院⻭学研究科博士課程修了(歯学博士)
仙台市内⻭科クリニック 分院⻑
まつむら⻭科クリニック開院