1. トップ
  2. 精神的に追い詰められた“介護者”…「誰にも頼れない」「家計が苦しい」→『介護疲れ』がもたらす“衝撃の結末”とは?

精神的に追い詰められた“介護者”…「誰にも頼れない」「家計が苦しい」→『介護疲れ』がもたらす“衝撃の結末”とは?

  • 2025.5.25
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

家族の介護を担っている方は、介護疲れから知らないうちにうつ状態に陥ってしまっている場合があります。「自分は大丈夫」と思っている方に限って、自分の疲れを見逃しがちです。

ここでは、気づきにくい介護疲れのサインについて詳しく紹介します。あなたやあなたの大切な人が無理をしていないか、チェックしてみませんか?

誰もが陥る可能性のある介護疲れとは?

そもそも介護疲れとは、介護によって肉体的にも精神的にも負担がかかり、疲労やストレスを感じている状態です。この疲れが、積み重なるとうつ状態へとつながる可能性が高まります。

特に、家族の介護に携わっていると「自分ががんばらなくては」という強い使命感で、気づかないうちに心と体に負担をかけている場合も少なくありません。

具体的な介護疲れのサインは、以下のとおりです。

  • 気分の落ち込みや不安、イライラ
  • 疲労感が抜けない
  • 頭痛や腰痛のような身体面の不調

このような症状が続くと、うつ状態に移行し共倒れとなる可能性があります。

介護が家族にもたらす影響とその背景

日本は高齢社会となり、介護の需要も増加の一途をたどっています。

しかし、介護サービスの整備が不十分な地域も多く、家族に過重な負担がかかる場合も少なくありません。特に、介護者が一人ですべての責任を抱えてしまうと、心身ともに余裕がなくなり、介護疲れに陥ってしまう可能性があります。

また、介護を行う人の中には「金銭面で誰にも頼れない」「家計が苦しい」など、経済的な問題を抱えている方も少なくありません。

経済的な不安は、精神的な負担を大きくするだけでなく、必要な介護サービスを受ける妨げにもなります。こうした問題が重なると、介護者の“うつ状態”への移行は避けられないものとなってしまうでしょう。

介護疲れを防ぐためのポイント

undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

介護疲れを防ぐためには、まず介護者が無理をしないことが大切です。

定期的に心身の状態をチェックし、必要な場合は心療内科やカウンセリングも検討しましょう。そして、介護サービスの活用やケアマネジャーに相談するなど、家族だけで抱え込まないように気を付けます。

加えて、散歩や入浴、趣味などリフレッシュできる時間を意識的に確保し、心の健康を保ちましょう。家族や友人などに、話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になります。

介護疲れになる前に早めに対策をとろう

「自分は大丈夫」「まだやれる」と思っている介護者は多いかもしれませんが、介護による心身の負担は、思っている以上に大きいものです。

見逃されやすい介護疲れのサインを把握し、早めの対策を心がけましょう。

介護者の健康が第一です。誰もが笑顔で介護を続けるために、まずは介護者自身のケアから始めてください。まず介護者が笑顔でいることが、家族全体の笑顔につながります。



監修者:竹野はる
介護歴15年の福祉ライター・編集者。訪問介護や特定施設など、さまざまな現場で経験を積んだ後、ケアマネジャーとして働きながら介護保険認定調査員としても活動。障がい者就労支援や保育士の経験も有り。必要な方に正しい情報を届けることを意識し、多様な立場への深い理解に基づいて執筆活動を行っている。