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やはり『嵐』は“国民的アイドル”だった 活動終了ニュースで再注目される“伝説の30秒間”

  • 2025.5.7
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※TRILL編集部で作成・画像はイメージです

「青春が終わってしまう」
そんな声が、昨日から日本中のSNSにあふれ返っている。

5人組アイドルグループ・嵐が、2026年にツアーを行い、グループとしての活動を終了するというニュースが駆け巡ったのは、まさに突然の出来事だった。昨年のデビュー25周年では何のアナウンスもなかっただけに、「まさかこのタイミングで…」という驚きと、「ついにこの時が来たか」という切なさが入り混じる空気が漂っている。

活動休止中も、メンバー個々の活躍を目にしてきたファンにとって、『嵐』が戻ってくる希望はずっと心のどこかにあった。それだけに、今回の“完全な幕引き”に胸がぎゅっと締めつけられる思いを抱いた人も多いだろう。

そんな中、SNSである映像が再び注目を集めている。

それは、2020年12月26日に放送されたバラエティ番組『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)の最終回で1度だけ流れた特別なCM――『嵐に贈る30秒』だ。

異例の13社合同CM『嵐に贈る30秒』

このCMは、嵐のこれまでの活動に感謝を込めて、彼らと関わりの深い13社が手を取り合い、1本の映像を共同制作したという前代未聞のプロジェクト。ライバル関係にもある企業たちが、『嵐』という存在のためだけに足並みをそろえたという事実が、放送当時も大きな感動を呼んだ。

参加企業は、日立グローバルライフソリューションズ、日本郵便、アサヒ飲料、ジェーシービー、日清オイリオグループ、久光製薬、ライオン、森永製菓、エバラ食品工業、アサヒビール、第一三共ヘルスケア、コーセーコスメポート、花王というそうそうたる面々。
CMでは、各社が嵐との思い出を振り返るように、ナレーションや映像をつないでいき、ラストには「嵐のみんな、ありがとう」という言葉で締めくくられていた。
※活動休止後に非公開

SNSでは当時を思い出すように、「本当の国民的アイドルだった」「異例中の異例」「本当に伝説だなと思う」といった声が続出。

あのCMはまさに、嵐が“国民的アイドル”であることの証明だった。

嵐という「共通言語」

嵐のすごさは、ただの人気グループという枠を超えていた。CDの売上、ライブの動員、メディア露出、それらの数字的な成功ももちろんあるが、「人と人の記憶をつなぐ存在」であったことが、ここまでの支持につながったのではないだろうか。

“学校の合唱祭で歌った嵐の曲”
“就活で疲れてた時、嵐の曲に励まされた”
“家族全員で観てた『嵐にしやがれ』が土曜の定番だった”

そんな一つひとつの思い出が、あの13社合同CMの30秒にぎゅっと凝縮されていたのかもしれない。

活動終了の報に込められた「始まり」

もちろん、“最後のツアー”と聞けば寂しさはある。しかし、その一方で――
“また5人で集まってくれるんだ”という嬉しさも確かにある。

そして、今このタイミングで13社CMが再び注目されていること自体が、嵐という存在がこれからも人々の記憶の中で生き続けることの証ではないだろうか。

5人での活動は一区切りを迎えるかもしれない。
でも、あのCMのように、彼らが残してくれた記憶は、ずっと色あせない。

ラストツアーまでの時間。
別れを惜しむ時間ではなく、「ありがとう」を届ける時間として、最後まで彼らを見守っていきたい。


※記事は執筆時点の情報です