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医師「絶対にやめてください」→ 実は『白髪』を悪化させている…意外とやりがちな“朝のNG習慣”とは?【医師が解説】

  • 2025.4.25
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「最近、白髪が増えたかも…」そんなふうに感じたことはありませんか?
白髪といえば年齢や遺伝のせい、と思いがちですが、実は“朝の習慣”が白髪を加速させていることもあるんです。

今回は、髪や頭皮に関する専門的な知見をもとに、白髪が気になる人にこそ見直してほしい“朝のNG行動”を解説していきます。

NG①:熱いシャワーでゴシゴシ洗髪

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「朝は熱めのシャワーでスッキリしたい!」という人、多いですよね。でもそれ、実は白髪の原因になることも。

人間の頭皮には、髪の色をつくる「メラノサイト」という色素細胞があります。
この細胞は、健康な頭皮環境と十分な血流によって活発に働くのですが、高温のシャワーは頭皮の皮脂を必要以上に洗い流してしまい、乾燥や血行不良につながってしまうので絶対にやめてください。

さらに、朝は体温がまだ上がりきっていないタイミング。そこに熱いお湯をかけると、頭皮に刺激が強すぎてしまうことも。
皮脂が減るとバリア機能も低下し、紫外線などのダメージも受けやすくなってしまいます。

髪や頭皮のためには「ぬるめの温度(36〜38℃)」がベスト。
朝のシャンプーは避けて、夜にしっかり洗って、朝はお湯でさっと流すくらいがちょうど良いんです。

NG②:朝の“紫外線対策を忘れる”のも白髪の原因に

顔や腕には日焼け止めを塗っていても、頭皮はどうでしょう? 実は頭皮も「紫外線ダメージ」を受けやすい場所なんです。

特に、髪の分け目やつむじなど、地肌が出ている部分は無防備になりがち。
紫外線は、頭皮の細胞にダメージを与え、メラノサイトの働きも鈍らせてしまうことがあるとされています。

つまり、毎朝ノーケアで紫外線を浴びていると、白髪を招きやすくなるということ。

対策はとてもシンプル。

  • 髪や頭皮に使えるUVスプレーを吹きかける
  • つば広の帽子や日傘を使う
  • 分け目をときどき変える

これだけでも、頭皮の老化スピードをぐっと抑えることができますよ。

NG③:朝食抜きや極端なダイエットも白髪リスクを高める

「朝はコーヒーだけ」「時間がないから朝食はスキップ」…そんな生活をしていませんか?
実はこれも、白髪を増やす原因のひとつなんです。

髪の毛はたんぱく質でできていて、それを作るにはビタミンB群や亜鉛、鉄分などの栄養素が必要不可欠。
でも、朝食を抜いたり、ダイエットで栄養が偏ったりすると、髪に必要な栄養が届かなくなってしまうのです。

特に亜鉛や銅といったミネラルは、メラニン(髪の色素)をつくるサポート役。これらが不足すると、髪に色がつかず、白髪になりやすくなってしまいます。

忙しい朝でも、次のような食べものなら手軽に取り入れられます。

  • ゆで卵
  • 納豆
  • ヨーグルト+ナッツ
  • チーズ入りのトースト

ほんのひと工夫で、白髪の“加速”をストップできるかもしれません。

白髪対策は「朝の習慣」から見直そう

白髪は年齢とともに誰にでも出てくるもの。でも、そのスピードは毎日の習慣で変わってくるんです。

今回紹介した「朝のNG習慣」、思い当たるものはありましたか?

  • 高温シャワーで頭皮を傷める
  • 紫外線対策を忘れている
  • 朝食を抜いて栄養不足になる

どれも意外とやってしまいがちな行動ですよね。
でも、少し気をつけるだけで、頭皮と髪にとっては大きな違いになります。

大切なのは、「白髪が出てから」ではなく、「出る前から」対策すること。
毎朝の過ごし方を見直して、5年後、10年後の自分の髪に“今”から投資していきましょう。


監修:林 瑠加
慶應義塾大学形成外科学教室に約10年間在籍し、一般形成外科、小児、再建分野を幅広く担当。慶應義塾大学大学院医学研究科では毛髪再生の研究に取り組み、医学博士を取得。2015年からは4年半、カンボジアに居住し現地での臨床にも従事した。帰国後は形成外科に加え皮膚科、美容皮膚科の経験を積み、2024年11月に品川区西五反田に「LIKKAスキンクリニック」を開業。患者様の身近なお悩みに対応すべく、保険・自由診療双方からのアプローチで診療を行っている。形成外科専門医、抗加齢医学会専門医、臨床毛髪学会評議員。