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医師「6月は特に注意が必要」→実は“しわやシミ”のリスクを高める…意外と知られていない“紫外線の影響”とは?【医師が解説】 

  • 2025.5.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

6月といえば、爽やかな初夏を想像する人が多いのではないでしょうか。でもちょっと待ってください。実はこの時期、紫外線の強さは真夏とほぼ同じレベルに達しているってご存知でしたか?外出時に帽子や日傘がなくても平気と思わず、しっかりと紫外線対策をするべきです。そこで今回は、6月は特に注意が必要な理由とその対策について詳しく解説します。

曇りや雨でも紫外線に油断しないで

6月は梅雨の季節でもありますが、曇っているからといって紫外線を侮ってはいけません。

実は、紫外線は雲を透過する特性を持っています。夏が近づき日が長くなるこの時期には、紫外線の照度は既に真夏と同等またはそれ以上になることもしばしばです。

紫外線にはUVAとUVBがありますが、特に肌の奥深くまで到達し、シワやたるみの原因となるUVAは一年を通してほぼ一定の強さで存在しています。したがって、6月だからと安心せず、十分な対策を心がける必要があります。

太陽が高くなる夏至が最も紫外線が強いので、注意が必要です。

紫外線がもたらす影響とそのメカニズム

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

具体的に紫外線がどのように私たちの肌に影響を及ぼすのでしょうか?

紫外線は波長によってUVA、UVB、UVCの3種類に分かれますが、地上に届くのは主にUVAとUVBです。

UVBは肌の表面を焼くように赤くし、日焼けの原因になりますが、UVAは肌の奥深くに入り込み、DNAを損傷させたり、活性酸素を増やしてしまいます。これにより、長期間にわたって肌のコラーゲンを壊し、しわやシミのリスクを高めることにつながるのです。

では、この紫外線から肌を守るためには、どのような対策が必要なのでしょうか?

まず、日常的に日焼け止めを使用することが重要です。SPFやPA値を確認して、自分の肌質や活動内容に合ったものを選びましょう。また、日中は日陰を活用したり、帽子や日傘を使用することで紫外線の直接的なダメージを避けられます。さらに、晴れの日だけでなく、曇りの日でも紫外線対策を怠らないことが肝心です。

紫外線対策は1年中実施しよう

最後に、紫外線に対する意識と行動をもう一度見直してみましょう。

梅雨だからといって油断せず、6月も万全のUV対策を心がけましょう。日焼け止めは毎日使うよう心がけてください。また、日中の外出を控えられない場合は、紫外線防止効果のある衣類の活用なども考えてみてください。これらの小さな工夫が、将来の健康や美肌を守る大きな一歩となります。

紫外線は1年中降り注いでいるため、夏以降も365日肌への気配りを忘れず、健康的で美しい肌を持続させましょう。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。