1. トップ
  2. 医師「効果が半減してしまう」→『美容液』の間違った使い方とは?!意外とやりがちな“NG使用法”【医師が解説】

医師「効果が半減してしまう」→『美容液』の間違った使い方とは?!意外とやりがちな“NG使用法”【医師が解説】

  • 2025.5.5
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「高価な美容液を使っているのに、肌がイマイチ変わらない」「人気の商品を取り入れたのに、思ったほどの効果を感じない」――
そんな悩みを抱えたことはありませんか?

美容液は、肌に必要な栄養を集中して届ける“スペシャルケア”のアイテム。しかし、使い方を間違えるとその効果が半減してしまうことがあります。
いくら成分が優れていても、肌に届く前に蒸発したり、他のケアと相性が悪ければ意味がないのです。

この記事では、美容の専門家が指摘する「美容液の効果を台無しにしてしまうNGな使い方」と、正しく効果を引き出すためのポイントを解説します。

美容液は「使い方次第」で結果が大きく変わる

美容液は、化粧水や乳液よりも高濃度に有効成分が配合されているアイテムです。
保湿、美白、エイジングケア、毛穴ケアなど目的別に多くの種類があり、肌悩みに合わせて選ぶことで集中ケアが期待できます。

ただし、その効果をしっかり発揮させるためには、「正しいタイミング」「適量」「肌へのなじませ方」などが非常に重要になります。

たとえば、保湿力の高い成分でも乾いた肌にいきなり塗ると浸透しづらかったり、順番を間違えて後のスキンケアが入りにくくなるといった“使用ミス”が起こることも。

「美容液を使っている=肌にいい」は正解ではなく、“使い方”まで含めてケアが完結すると考えることが、美容液を活かす第一歩です。

美容液の効果が半減する“NGな使い方”とは?

以下は、専門家が「効果が出にくくなる典型的な間違い」として挙げる、美容液のNG使用例です。
当てはまるものがあれば、すぐに見直しをおすすめします。

undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

■ NG1:化粧水の前に美容液を塗っている

一部の導入美容液(ブースター)を除き、美容液は基本的に化粧水の後、乳液やクリームの前に使うのが原則です。実は、美容液を塗る順番には決まりがありません。基本的には乳液やクリームの前ですが、パッケージに書いてある説明を守ってください。
化粧水で肌に水分を与えた後に美容液をのせることで、成分がよりスムーズに角質層へ浸透します。

【正しい順番】
洗顔 → 化粧水 → 美容液 → 乳液/クリーム
導入美容液を使う場合は、化粧水の前に塗布します。

■ NG2:適量を守らず、つけすぎ/つけなさすぎ

美容液は「たくさんつければ効果が上がる」というものではありません。
つけすぎると肌に負担がかかり、成分によってはべたつきや毛穴詰まりの原因になります。逆に、少なすぎると有効成分が肌全体に届かず、十分な効果が得られません。

【適量の目安】
パッケージに記載された使用量(1~2プッシュ、またはパール粒大など)をしっかり守るのが基本です。

■ NG3:塗ったあとにすぐ次のステップへ

美容液を塗った後、すぐに乳液やクリームを重ねてしまうと、肌になじむ前に上からフタをしてしまうことになり、浸透率が下がる可能性があります。

美容液を塗ったあとは、10~30秒ほどハンドプレスして肌になじませてから次のアイテムを使いましょう。

■ NG4:手のひらで伸ばしてから塗っている

美容液を手のひら全体でのばしてから顔につけていませんか?
体温で成分が変質したり、手に吸収されてしまう可能性があります。指先で少量ずつ肌にのせ、内側から外側へていねいにのばすのがおすすめです。

“使い方”を変えるだけで美容液はもっと効く

美容液は高価な分、「せっかくなら効果を最大限に引き出したい」と思うもの。
しかし、基本を知らずに自己流で使ってしまうと、その力を十分に活かせないことが少なくありません。

今日から見直したい、美容液を活かすためのチェックリスト:

  • 化粧水の後、美容液を使っている
  • 使用量はパッケージの指示どおり守っている
  • 塗布後はすぐ次へ進まず、しっかりなじませている
  • 指先でていねいに広げ、肌にやさしく押し込んでいる
  • 1回で効果を求めず、継続使用を意識している

正しい使い方をすることで、今使っている美容液の効果を最大限引き出すことが可能です。
商品を変える前に、まずは“使い方”から見直してみましょう。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

undefined

2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。