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医師「もしやってたら今すぐやめて」→実は『肌荒れ』を悪化させている…やりがちな“NG洗顔”とは?【医師が解説】

  • 2025.5.2
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「スキンケアは頑張っているのに、なぜか肌荒れが治らない」「しっかり洗顔しているのに、ニキビや赤みが出てくる」――
そんな悩みを抱えている人は、実は“洗顔の方法”に原因があるかもしれません。

洗顔は毎日のスキンケアの中で最も基本的なステップですが、間違った方法を続けていると、かえって肌荒れを悪化させてしまうことも。
美容のプロは「洗顔こそ肌の状態を左右する土台」だと指摘します。

今回は、医師が解説する「肌荒れを悪化させるNG洗顔習慣」と、その理由、正しい洗顔のポイントについて詳しく紹介します。

洗顔は“汚れを落とす”だけではない

洗顔の本来の目的は、汗や皮脂、ホコリ、メイク残りなどの汚れを落とし、肌を清潔な状態に整えることです。
しかし、強く洗いすぎたり、洗浄力の高すぎる洗顔料を使ってしまうと、肌に必要なうるおいや皮脂まで落としてしまい、バリア機能を低下させる原因になります。

肌のバリア機能とは、角質層のうるおいと皮脂膜によって、外部の刺激や乾燥から肌を守る仕組みのこと。
これが損なわれると、肌は敏感になり、赤み・乾燥・毛穴の目立ち・ニキビなどの肌荒れが起こりやすくなります。

「洗えば洗うほど清潔で美肌になる」と思いがちですが、過剰な洗顔は肌荒れを招くリスクがあることを覚えておくべきです。

肌荒れを引き起こす“NG洗顔習慣”とは?

以下に、美容家が「肌荒れが治らない人がやってしまいがち」と指摘する、よくある洗顔ミスを紹介します。

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

■ NG1:熱いお湯で洗顔している

温度の高いお湯で洗顔すると、皮脂が必要以上に洗い流され、乾燥やつっぱりを招きます。
特に冬場や乾燥肌の人にとっては、肌のバリア機能を壊す大きな要因となるため、もしやってたら今すぐやめてください。
洗顔は32〜34度のぬるま湯がベスト。手で触れて「やや冷たい」と感じる程度の温度で十分です。

■ NG2:ゴシゴシこする/泡立てずに洗っている

肌をこすることで摩擦が起き、角質層が傷つき、赤みや乾燥、くすみの原因になります。
また、泡立てが不十分な状態で洗顔すると、洗顔料が肌に直接こすれることになり、刺激が強すぎて肌荒れを悪化させる可能性があります。

しっかり泡立てて、泡で肌を包み込むようにやさしく洗うことを心がけましょう。手が直接肌に触れないくらいの泡のクッションが理想です。

■ NG3:洗顔回数が多すぎる/1日に何度も洗っている

「皮脂やべたつきが気になるから」と、1日に何度も洗顔していませんか?これは皮脂の取りすぎによって、肌が余計に皮脂を分泌しようとする“逆効果”のスパイラルに陥ります。

洗顔は基本的に朝と夜の1日2回で十分です。朝は寝ている間の皮脂やホコリを落とす程度でOK。過剰な摩擦は肝斑というしみも作り出します。黄色人種特有の症状なので、注意が必要です。

■ NG4:洗顔後、すぐに保湿していない

洗顔後は肌の水分が一気に蒸発しやすくなります。
このタイミングで何もせずに放置していると、肌はどんどん乾燥し、外部刺激に弱くなってしまいます。洗顔後はタオルでやさしく押さえるように水分を拭き取り、すぐに化粧水や乳液で保湿を。スキンケアは“洗顔後3分以内”が理想です。

洗顔は「丁寧さ」と「正しい順番」が美肌のカギ

肌荒れの原因は、化粧品の刺激やホルモンバランスだけでなく、毎日の洗顔のしかたに潜んでいることがよくあります。
“洗いすぎ”や“強すぎる洗い方”は、肌のうるおいを奪い、バリア機能を損なう結果につながります。

今日から見直したい洗顔チェックリスト:

  • 洗顔料はしっかり泡立てて使っている
  • 洗顔時はぬるま湯を使い、熱いお湯は避けている
  • 1日に何度も洗顔していない
  • ゴシゴシこすらず、泡でやさしく洗っている
  • 洗顔後すぐに保湿ケアを行っている

“落とすケア”は“与えるケア”以上に肌の土台を左右します。
正しい洗顔習慣を身につけることで、敏感な肌も、荒れやすい肌も、本来の健やかさを取り戻す第一歩になるはずです。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。