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水っぽい『おりもの』?それとも『尿もれ』?→水っぽい“分泌物”には正体があった…2つの“見分け方”とは?【医師が解説】

  • 2025.5.31
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

女性が気になるおりものの変化。水っぽいおりものがでて「もしかして尿漏れかも?」と不安になったことがある人も多いはず。

また、気になってもそのままにしてしまったり、どうしたらよいのかわからずそのまま放置しているということも。

今回は医師の監修の元、尿もれとおりものの違いについて、見分け方や対処法を解説していきます。

尿もれとおりもの、その違いとは?

まず最初に確認したいのが、尿もれとおりものの基本的な違いです。

尿もれとは、予期せず尿が漏れてしまうことを指し、その原因は筋力低下や尿道が緩んでしまっているなどさまざまな原因が考えられます。

一方、おりものは、女性の正常な生理現象であり、子宮や膣からの分泌物です。健康な状態のおりものはほとんど無臭で透明または白っぽく、量や粘度は生理周期によって変化します。

見分け方のポイントと対策

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

尿もれとおりものの違いを理解したところで、実際にどのように見分ければ良いのか、具体的なポイントを挙げてみましょう。

まずはタイミング。尿もれの場合、笑ったり、くしゃみをしたり、重いものを持ち上げたときなどに起こりやすく、濡れた感じが特徴的です。もちろん、強い尿意を伴っていた場合に出た場合も尿もれの可能性が高いといわれています。

おりものは何かの弾みに出るということはほとんどなく、月経の際に経血が出るときのような感覚で出るのが特徴。もし、いつもと違う色(例えば黄色や緑色)、臭い、あるいはかゆみを感じる場合は、感染症などを疑って医師に相談することをお勧めします。

次に確認したいのが匂いです。尿もれの場合、さほど匂いはありませんが、しばらく放置すると独特の尿の香りがあるため、確認しやすいでしょう。一方、おりものはヨーグルトのような酸っぱい匂いが特徴です。

さらに、自宅でできる簡単なチェック方法として、おりもの専用のライナーを使用してその状態を一日確認したり、ナプキンやライナーがどれだけ湿っているかを測ってみるのも役立ちます。尿もれならば、ライナーを通して感じる湿気の感じが強いかもしれないですし、時間が経つと独特の香りが強くなることがあります。

違いを理解して、適切な対応を

いかがでしたでしょうか。尿もれとおりもの、どちらも女性にとって身近な体のサインですが、少し注意を払うことでその違いをきちんと把握することができます。

尿もれに関しては、骨盤底筋の強化や生活習慣の見直しなどで改善する場合もあるため、気になる方は専門医に相談してみましょう。また、おりものの変化が気になる場合は、日記をつけてその変化を記録し、何か異常を感じたら早めに専門医を受診してみてください。

専門医のアドバイスをもとに、自分に合った対策を見つけ、健康的な生活を送りましょう。


監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

静岡県沼津市出身。日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。