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医師「口臭の原因となる」→歯磨きしているのに『口が臭い』…知られざる“驚きの原因”と対策とは?!【医師の監修】 

  • 2025.5.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

老若男女問わず、自分の口臭は気になりますよね。口臭対策をしているのに、なかなか改善しないという場合、もしかしたらその原因は『親知らず』にあるかもしれません。

今回は医師の監修の元、親知らずと口臭の関係性について詳しく解説していきます。

親知らずって何者?

さて、そもそも親知らずとは一体なんでしょうか?

親知らずは、正式には「第三大臼歯」という名前で、智歯(ちし)とも呼ばれています。通常10代後半から20代にかけて生えてきて、親に知られることなく生えてくる歯であることからその名がついたと言われています。

しかし、全員が生えてくるわけではなく、完全に埋まっている場合や、部分的にしか生えてこない場合もあります。

この親知らずが歯茎の中に一部だけ露出している状態や、斜めに生えているといったような場合、正しい歯磨きが難しくなり、歯垢や食べかすが溜まりやすくなるのです。ここで、歯周病菌が繁殖しやすい条件が整い、これらが口臭の原因となることがあります。

どうして親知らずが口臭の元に?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

親知らずが口臭を引き起こすのにはいくつかの理由があります。

まず、親知らずはしばしば周囲に歯周ポケットを形成します。このポケットは細菌や食べ物のかすが溜まりやすい場所です。しかも、磨き残しが出やすく、そこから細菌が増殖する結果、口臭に繋がります。

さらには、親知らず周囲の歯茎が炎症を起こすことも少なくありません。この炎症が進行すると、歯茎の腫れや出血が見られ、さらに歯周病に発展する可能性があります。

歯周病は口臭の大きな原因となることが知られており、悪化する前に適切なケアをすることが重要です。加えて、親知らずが正しく生えていないとき、他の歯との間に隙間ができやすく、ここにも細菌が繁殖しやすくなります。

その細菌の影響が口臭としてあらわれることがあるのです。

親知らずと上手に付き合う方法

さて、親知らずが原因で口臭が発生している場合の対策としては、どのようなものがあるのでしょうか?

まずは、歯科医の定期的な診察を受けることが大切です。自分では気づかない問題点をプロがチェックし、必要であれば親知らずを抜歯することも検討されます。特に、痛みや炎症が頻繁にある場合は、抜歯することで根本的な問題を解決できます。

また、歯磨きの際には親知らずの周囲をしっかりと磨くことはもちろんですが、デンタルフロスや歯間ブラシを使ってより丁寧にケアすることが求められます。口腔洗浄液の使用も有効で、殺菌効果を持つ成分が細菌の繁殖を抑えてくれるでしょう。

最後に、どうしても日頃のケアだけでは取り切れない汚れがあるため、定期的に歯科医や専門家などに歯のクリーニングをお願いすることも、口臭予防に効果的といえます。

口臭が気になったら早期の受診を

口臭の原因が親知らずにあるかもしれないというのは、意外に思われた方も多いかもしれません。しかし、歯や歯茎の健康維持は口臭予防に欠かせない要素です。「ただの親知らず」と侮らず、気になる症状があれば一度歯科医に相談してみることをお勧めします。

何より早期発見と対応が、快適な口内環境を維持するための第一歩となるのです。もしも気になることがあれば、歯の状態をチェックしてもらいましょう。


越智 英行(おち・ひでゆき)
医師(歯科・日本口腔外科学会 認定医・日本外傷歯学学会 認定医)

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昭和大学歯学部卒業。東京女子医科大学病院(歯科口腔外科)入局後、昭和大学大学院歯学研究科(臨床系歯科麻酔科学)修了。同大学歯学部全身管理歯科学歯科麻酔科助教を経て、コンパスメディカルグループ「医療法人社団コンパス」の常務理事に就任。現在はコンパス内科歯科クリニック赤羽(https://www.compass-dc.jp/akabane/)の院長も兼任。患者さんのQOL向上に寄与し、患者さんが笑顔になれる様な治療を心がける。歯学博士。日本口腔外科学会認定医、日本外傷歯学会認定医。