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医師「必ず避けてください」→実は『白髪』を悪化させている…意外とやりがちな“NG行動”とは?【医師が解説】

  • 2025.5.4
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「最近、白髪が増えてきた気がする」「まだ年齢的には早いのに、急に白髪が目立つようになった」――
そんな悩みを感じている方は少なくありません。

白髪は加齢によって自然に増える現象ですが、日常生活の中に潜む“無意識のNG行動”が白髪を進行させている可能性があることをご存じでしょうか?
放置すればどんどん加速する白髪も、原因となる習慣を見直すことで進行を緩やかにすることが可能だと考えられています。

この記事では、医師が指摘する「白髪を悪化させる意外なNG行動」と、その理由、さらに今日からできる対策について詳しく解説します。

白髪の仕組みと、生活習慣による影響

髪の色は、毛根にある「メラノサイト(色素細胞)」が作るメラニン色素によって決まります。
しかし、メラノサイトの機能は加齢、酸化ストレス、血流障害、栄養不足、ホルモンバランスの乱れなどによって低下し、メラニンが作られなくなると髪は白く生えてきます。

つまり白髪は単なる年齢の問題だけでなく、日々の体内環境や生活習慣の影響を大きく受けているのです。

特に30代〜40代で急激に白髪が増えたと感じる場合は、「普段の生活の中に白髪を進行させる要素が潜んでいる」と考えたほうがよいでしょう。

医師が警告!白髪を悪化させる“やりがちなNG行動”とは?

それでは具体的に、白髪を進行させやすいNG行動を紹介します。
どれもついやりがちなものばかりなので、要チェックです。

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

■ NG行動1:強いストレスを放置している

ストレスは交感神経を活性化させ、血管を収縮させることで毛根への血流を悪化させます。
血流が低下すると、毛母細胞やメラノサイトへの栄養・酸素供給が不足し、メラニン生成が滞ります。
ストレス性の白髪は、短期間で急激に増える特徴があるため、メンタルケアも重要です。

【対策】
軽い運動、瞑想、趣味の時間を持つなど、ストレスを意識的にリリースする習慣を取り入れましょう。

■ NG行動2:栄養バランスの乱れた食生活

ファストフードやインスタント食品中心の食生活では、メラニン合成に必要な栄養素(ビタミンB群、亜鉛、銅、チロシンなど)が不足しがちになるので、必ず避けてください。
特に鉄や亜鉛が不足すると、酸素供給や細胞の新陳代謝にも悪影響を及ぼし、白髪だけでなく髪全体の健康も損なわれるリスクがあります。

【対策】
バランスの良い食事を心がけ、特に赤身肉、魚介類、大豆製品、緑黄色野菜などを積極的に取り入れましょう。

■ NG行動3:血行不良を放置している(運動不足・姿勢不良)

デスクワーク中心の生活やスマホの長時間使用により、首・肩まわりの血行が悪化すると、毛根への栄養供給が低下し、白髪の進行を招きやすくなります。
また、冷え性体質も全身の血流不足を引き起こす要因になります。

【対策】
1日15分でもよいのでウォーキングやストレッチを習慣にし、全身の血流を促進することが大切です。

白髪は“生活習慣の結果”でもある。見直しで未来は変えられる

白髪は確かに加齢に伴う自然な変化の一部ですが、進行を早めるか、遅らせるかは、日々の習慣にかかっているといえます。
「遺伝だから仕方ない」と諦める前に、今できる生活の見直しをすることで、白髪の増加スピードを緩やかにすることは十分可能です。

改めて、白髪を防ぐために今日からできる見直しリスト:

  • 睡眠時間を確保し、夜更かしを避ける
  • 栄養バランスの取れた食事を心がける
  • 毎日少しでも体を動かして血行促進
  • ストレスを自覚したら、積極的に発散方法を持つ
  • 頭皮マッサージで毛根への血流をサポートする

白髪は「老化のサイン」ではなく、「生活のサイン」でもあります。
未来の自分のために、今日の小さな行動から白髪対策を始めてみませんか?


監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

静岡県沼津市出身。日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。