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【漫画】「えーんな」「はがいしい」石川から来た親子3人の“方言トーク”に「どんな意味なのか気になる」

  • 2025.4.15
漫画「結局方言でしか話せんのやわ」のカット(まえだ永吉さん提供)

家族で東京観光をしていたときのワンシーンについて描いた漫画「結局方言でしか話せんのやわ」が、Instagramで2000以上のいいねを集めて話題となっています。

石川から東京へ観光に来た家族3人。目的地に向かう電車を待っていたとき、電車がなかなか来ないことに対して弟が、「えーんな!本当に来(こ)んな!」と言いました。それを聞いた母が、ふと「その方言、どういう意味で使う?」と聞いたところ…。読者からは、「わが家でも似たような現象が(笑)」「何の話をしていたんだ(笑)」「どんな意味の方言なのか気になりました」などの声が上がっています。

「えーんな」「はがいしい」はイライラしているときに使う

この漫画を描いたのは、Instagramで漫画を発表している、エッセー漫画家の「まえだ永吉」さんです。まえだ永吉さんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.今回、漫画「結局方言でしか話せんのやわ」を描いたきっかけを教えてください。

まえだ永吉さん「母と弟と3人で東京に行ったときに、駅のホームで何気なくしていた会話なのですが、『もしかしてこの会話、東京の人たちには通じないんだろうか?』と思ったことがきっかけです。」

Q.石川県の方言を使っていると、標準語を聞いたときに違和感がありますか。

まえだ永吉さん「私の個人的な意見ですが、特に何も感じません。ただ、標準語で話している中に石川県の方言が混ざっていると、違和感を覚えます。例えば、テレビで石川県出身の人がインタビューを受けているときに、方言を使っているのが聞こえると気になりますね。『あ、石川弁だ!』とつい反応してしまいます」

Q.作中に登場した、「えーんな」「はがいしい」という方言は、どのような意味で使いますか。

まえだ永吉さん「『もう!』『腹立たしいなあ』のように、2つともイライラしているときによく使います。例えば、『えーんな、なんしとらん!』『はがいしいなあ、もう』といった感じ。ニュアンスとして使っている部分もあるので、意味を断言することはなかなか難しいですね(汗)」

Q.この他にも、よく使う方言はありますか。

まえだ永吉さん「『かたがる』『たいそい』はよく使います。『かたがる』は『傾いている』という意味です。石川県には能登半島地震の影響で、電柱が傾いたままのところが結構あるのですが、それを見て『まだかたがったまんまやわ』などと言います。

『たいそい』は、『だるい』のようなイメージです。『たいそいから寝るわ』のように使います。県外の短大に通っていたころ、気持ち的にだるいことを『たいそ~い』と言ったら『え、何?』『体操したいの?』とツッコまれたことがあり、『あ、これ方言なんだ』と気付かされました(笑)」

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

まえだ永吉さん「『まえだ永吉』として漫画を描き始めたのは、2023年からです。普段は、私の体験談や何気ない日常の出来事を漫画にして、ブログやSNSに投稿しています」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。

まえだ永吉さん「皆さんに興味を持っていただけるような漫画をたくさん描いていきたいです。体験談やエッセー、創作など、さまざまなジャンルに挑戦していきたいですね」

Q.漫画「結局方言でしか話せんのやわ」について、どのような意見が寄せられていますか。

まえだ永吉さん「『分かる』『私はこういう方言も使う』など石川県出身の人からはもちろん、北陸の人たちからもコメントを頂きました。石川県といっても縦に長く、能登弁や加賀弁、金沢弁などに分かれているので、『知らない方言も結構あるな』と思いながらコメントを読ませていただきました」

オトナンサー編集部

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