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子「おいしー」親「よかったねー」執拗に繰り返す3歳息子…うんざりした父の“楽しむ方法”とは?『おやおやこども。』

  • 2025.5.29

マンガ家・木下晋也さんが、「パパ目線」で描いた、育児エッセイマンガ「おやおやこども。」。

妻目線で見ると「あるある!」、パパ目線で見ると「わかる~!」な育児ライフに、ほのぼの癒やされるこちらの作品は、息子・コースケ君が生まれる前から3歳になるまでの様子を、ゆる~く&ユーモアを交えながら伝えています。

今回は、コースケ君が3歳のときのエピソードをご紹介!

めでたく3歳になったコースケ君でしたが、なぜだか木下さん夫妻はうんざりしている様子。一体、なにが起こったのでしょうか・・・・・・?

おやおやこども。~3歳~

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「おやおやこども。」©︎木下晋也/コルク

飽きるやりとりの楽しみ方

コースケ君が、3歳の頃のお話。

木下さん夫妻は、なぜだかうんざりとした表情を浮かべていました。というのも、「おいしー」「よかったねー」と、ずっと同じやりとりを繰り返しているからです。

近頃のコースケ君は、このやりとりが大のお気に入りなんだとか。「おいしー」に対し、木下さんは「あ そうなの」「じゃあいっぱい食べて」など、さまざまな言葉でお返事をしますが、「よかったねー」という言葉でないと、コースケ君の気は済みません。

このやりとりは、一緒に食事をしていないときにも発生してしまうほど。仕事中の木下さんの部屋にやってきては、飲み物を持ってきて、「おいしー」を報告してくるのです。そんなコースケ君に、木下さんは「それだけー!?」と困惑・・・・・・。

「そのうち飽きるだろう」と思いつつも、いちいち対応するのが面倒だと感じた木下さんは、面白いアイデアをひらめきました。それは、コースケ君に気付かれないように「よかったねー」ではない言葉を言うこと!「よくわかったねー」や、「ようふくはかったんでねー」など、絶妙なラインをせめていきます。

幸いにも、コースケ君は気が付いていない様子で、毎度おなじみの飽きるやりとりを、木下さんはこっそり遊びにして楽しむのでした

我が子の成長に感謝

この時期のコースケ君はというと、家のデジタルカメラをおもちゃがわりにして遊んでいました。笑いながらパシャパシャと木下さんと撮りあいっこ、楽しそうです。思いっきりレンズ部分を触ってしまっているコースケ君の姿をみて、妻は「結構いいカメラなんですけど・・・」と、洗濯物を畳みながら嘆くのでした。

ちびっこカメラマン・コースケ君の撮る写真は、ほとんどがブレてしまっており、なかには同じような写真もしばしば。それでも、愛おしい我が子がおさめた、大切な写真です。木下さんは慈しむような笑顔で、デジタルカメラの履歴を追っていきました。

すると、表示されたのは、コースケ君の昔の写真。泣いている姿、段ボール箱に入って微笑んでいる姿など、どれもなにげない日常を切り取ったもの。そんなたくさんの写真をながめながら、木下さんはコースケ君の成長を感じました。

「神様なのか仏様なのかわからんけど」「とにかくここまで大きくなりました」と、感謝する木下さん。

そしてついに、3歳になったコースケ君は、来年の春から幼稚園生!入園申し込みでモジモジしていたコースケ君に、「不合格にされないかヒヤヒヤした」と、木下さんの妻は話します。いまでも保育園に預けるときは、よく泣いてしまうコースケ君ですが、心配な気持ちもありつつ、これからどんなふうに成長していくのかが楽しみだという木下さんでした。

まとめ

飽きてしまうやりとりも、ちょっとした遊びに変えてしまうところに、木下さんのかしこさ、父親としての柔軟さを感じました。「面倒だな」「苦痛だな」で終わらせずに、育児は工夫次第で乗り越えることも可能なことを、教えてくれたようです。

そして、コースケ君の成長を感謝する際の「神様なのか仏様なのかわからんけど」という木下さんのセリフに、「等身大のありがとう」が込められているような気がしてなりません。

この喜びを、誰に感謝すればいいのかは正直わからない。だけれども、とにかく言わせてほしいというような、切実な思いが伝わってきますね・・・・・・!



「おやおやこども。」©︎木下晋也/コルク

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。



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