1. トップ
  2. 医師「“老け見え”の原因に」→肌の『シワやたるみ』を加速させる…この時期にありがちな“NG生活習慣”とは?【医師が解説】

医師「“老け見え”の原因に」→肌の『シワやたるみ』を加速させる…この時期にありがちな“NG生活習慣”とは?【医師が解説】

  • 2025.4.21
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「まだ夏ほど日差しが強くないから、日焼け止めはまだ大丈夫」そう思って、紫外線対策を怠っていませんか?
実は春から初夏にかけての時期こそ、紫外線による“見えないダメージ”が蓄積しやすく、肌の老化を加速させる要注意期間。
特に紫外線対策が不十分な状態で続けている生活習慣が、シミ・しわ・たるみといった“老け見え”の原因になっている可能性があるのです。
この記事では、皮膚科学的に見た「春〜初夏の紫外線の特徴」と、「肌老化を進めやすい意外な生活習慣」について解説します。

実は夏より危険?春〜初夏の紫外線が“肌老化”に与える影響

紫外線には主に「UV-A」と「UV-B」の2種類があり、それぞれ肌への影響が異なります。
特に春から急増するのがUV-A(長波長紫外線)で、曇りの日や窓ガラス越しでも地上に届き、肌の奥にある真皮層にまでダメージを与えるのが特徴です。

UV-Aは、肌表面を炎症させるUV-Bとは異なり、じわじわとコラーゲンやエラスチンを破壊し、ハリや弾力の低下を引き起こす“真皮老化”の主因とされています。

しかもこの時期は、まだ肌のバリア機能が冬の乾燥で回復しきっていないため、紫外線によるダメージを受けやすく、炎症や色素沈着、さらにはコラーゲンの減少によるシワの定着といったリスクも高まります。

つまり、「日差しが強くない=安全」ではなく、“知らないうちに浴びてしまう紫外線”こそ、肌老化に直結する見えない脅威だということが重要です。

老け見えを加速させる“意外なNG生活習慣”とは?

春から初夏にかけての時期にありがちな、“無意識のうちに紫外線を浴びてしまう生活習慣”には、次のようなものがあります。

NG①:朝のゴミ出しや洗濯干し時にノーガード

「数分だけだから大丈夫」と思ってノーメイク・ノーUVで外に出るのはNG。
この“ちょっとだけ紫外線”の積み重ねが、目元・頬・首もとのシミやくすみの原因に。UV-Aはガラスや雲も通過するため、曇りの日や朝でも対策が必要です。

NG②:室内だからと日焼け止めを塗らない
UV-Aは窓ガラスも通過します。特に南向きの部屋やオフィスの窓際席では、1日のうちにかなりの量の紫外線を浴びている可能性があります。
「外出しないから大丈夫」と油断せず、朝のスキンケアに日焼け止めを習慣化することが大切です。

■ NG③:帽子や日傘、マスクに頼りすぎて肌への直接ケアを怠る
帽子や日傘は紫外線カットに有効ですが、地面や建物からの照り返しによる間接的な紫外線までは防げません。
また、マスクをしているからといって安心してしまう方もいますが、多くのマスク素材はUVカット機能を備えておらず、完全な対策にはなりません。
特に首元・あご下・頬の下部などは、意識的に日焼け止めを塗らなければ守れないポイントです。

undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

■ NG④:化粧下地に入っているUVカットだけで済ませる
最近はUVカット機能付きの化粧下地も多くありますが、“実際に塗る量”が足りていない場合がほとんど。
十分な紫外線対策効果を得るためには、日焼け止め単体での使用や、重ね塗りが効果的とされています。

このように、ちょっとした油断や誤解が、紫外線による“光老化”を加速させ、年齢以上の印象を与える要因になるのです。

“見えない紫外線”の時期こそ、丁寧な対策が「見た目年齢」を守る

紫外線は、目に見えず痛みも感じにくいため、つい油断してしまいがちですが、肌に与える影響は非常に大きく、毎日のケア習慣が将来の見た目年齢に直結します。

特に春から初夏にかけては、

  • UV-Aが急増する
  • 肌のバリア機能が低下している
  • 紫外線を浴びやすい行動が増える(外出・衣替え・窓の開放)

といった要素が重なり、老化のスイッチが入る“見えないリスク期間”だといえるのです。

今日からできる見直しポイントとして以下を意識していきましょう。

  • 朝のスキンケアに必ず日焼け止めを取り入れる
  • 室内でもUV対策を怠らない(特に窓際)
  • 首・手・耳なども忘れずに塗布する
  • 日焼け止めは2〜3時間おきの塗り直しを心がける

“紫外線に気づかない季節”にこそ丁寧な対策を。未来の自分の肌のために、今できる一手を習慣化していきましょう。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

undefined

2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。