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工夫して5秒で計算してみて!「9240÷5」→あなたは暗算できる?

  • 2025.4.27
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今回は5で割る割り算を暗算してみましょう。

割られる数は四桁の大きな数なので、暗算は難しい…そう感じてしまうかもしれません。しかし、工夫次第でこの問題はとても簡単になります。

さて、どんな工夫をしたらよいのか、ちょっと考えてみてください。

問題

次の計算を暗算でしなさい。
9240÷5

※制限時間は5秒です。

解答

正解は、「1848」です。

頭の中で筆算をしようとすると、5秒以内の暗算は難しかったかもしれません。

そこで、次の「ポイント」で紹介する工夫を使ってみましょう。

ポイント

今回の問題を暗算するポイントは「÷5を÷10/2として計算すること」です。

10/2の分子と分母を2で割って約分すれば5/1=5になりますので、÷5を÷10/2としても問題の式の意味は変わりません。

9240÷5
=9240÷10/2

なぜ、÷5を÷10/2にするのかは、9240÷10/2を分数の割り算として計算していくと分かります。

分数の割り算では、割る数の分子と分母を逆にして割られる数に掛けるのでした。

よって、計算過程は次のようになります。

9240÷10/2
=9240×2/10←割る数の分子と分母を逆にして掛ける
=9240/1×2/10←9240を分母1の分数として計算する
=(9240×2)/(1×10)←分数の掛け算では分子どうし、分母どうしを掛ける...(1)
=18480/10←分子と分母を10で割って約分する...(2)
=1848

これで答えの1848が求められました。

一見複雑なことをしているようですが、式の中の太字(1)と(2)の計算過程だけ取り出してまとめると、次のようになります。

<÷5の暗算方法>

(1)割られる数を2倍する
→9240×2=18480
(2)(1)で求めた数を10で割る
→18480÷10=1848

たったこれだけ、簡単ですね!

まとめ

今回は、5で割る割り算を簡単に計算する工夫について紹介しました。

ポイントは÷5を÷10/2として計算することです。こうすると、割られる数を2倍して10で割ることで、答えが求められるからです。10で割る計算は割られる数の桁を一つ落とすだけなので、簡単にできます(今回のように割られる数の一の位が0であれば、この0を消すだけです)。

10の倍数の掛け算や割り算は楽に答えが出せるため、計算の工夫をする際はよく用いられます。暗算をする際には、10の倍数の掛け算や割り算が使える形に変換できないか一度考えてみてくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。