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「まだ日焼け止めは必要ない」は危険?!→ 油断していると“深刻な肌荒れ”を引き起こす…医師が教える“正しいUVケア”とは?

  • 2025.4.9
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

ポカポカとした日差しが心地よい春。新生活が始まるこの時期は、気持ちもリフレッシュされる反面、肌の調子が不安定になりがちです。特に「肌が乾燥する」「赤みが出る」「なんとなくかゆい」といった春先の肌荒れに悩まされる女性は少なくありません。原因はさまざまですが、意外と見落とされがちなのが“紫外線”。実は4月から紫外線量が一気に増加し、それが肌荒れを悪化させる原因にもなっているのです。今回は、春の肌を守るために知っておきたい「正しいUVケア」について解説します。

春は肌がゆらぎやすく、紫外線の影響も強まる

春の肌トラブルが起こりやすい理由としてまず挙げられるのが、季節の変わり目による環境の変化

気温や湿度が急に変わることで、肌のバリア機能が乱れやすくなります。さらに花粉や黄砂、PM2.5などの微粒子が飛散し、外的な要因によって肌荒れしすい時期でもあります。

そこに追い打ちをかけるのが“紫外線”。気象庁の観測によると、紫外線量は3月から急激に増えはじめ、4月は真夏の8割以上の強さに達することもあります。日差しはまだ穏やかに感じるため、「まだ日焼け止めは必要ない」と油断してしまいがちですが、この油断が肌荒れを引き起こす原因になってしまうのです。

紫外線は肌の乾燥を招くだけでなく、角質層にダメージを与え、赤みやかゆみ、ゴワつきなどの不調につながります。しかも春は、冬の乾燥で弱った肌がまだ十分に回復していない状態。つまり、春の肌はバリア機能が低下したタイミングで紫外線の強さが重なるため、肌にとっては非常に過酷な季節なのです。

春の紫外線には「やさしいUVケア」が正解

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

では、肌荒れを防ぎながら紫外線対策をするには、どうすればいいのでしょうか?

まず選びたいのが、肌へのやさしさに配慮した日焼け止め。紫外線吸収剤を使わず、肌への負担を抑えた「ノンケミカル」タイプは、春先の肌にも安心です。SPFやPAが高ければ安心と思いがちですが、自分の肌に合わないものを使うと逆効果になることも。日常生活ではSPF30/PA+++程度でも十分なので、肌へのやさしさを優先しましょう。

また、日焼け止めを「塗るだけ」で終わらせず、こまめに塗り直すことも忘れずに。特に、汗をかき始める季節には落ちやすくなっているので、2~3時間おきの塗り直しが理想です。メイクの上から使えるスプレータイプやパウダータイプも活用すると便利です。

さらに、紫外線は窓ガラスを通過するため、室内にいても油断禁物。在宅勤務や通勤中の車内でも、窓際にいるなら日焼け止めはマストアイテムです。加えて、帽子や日傘、UVカットの衣類なども取り入れると、物理的な遮断ができて安心です。

スキンケアでは、保湿を重視することが基本。UVケアで肌が乾燥しやすくなる分、化粧水や美容液で水分をしっかり補い、クリームなどでフタをして潤いを保つのが春の正しいスキンケアルールです。

4月は“肌荒れと紫外線”のW対策を

春は、環境の変化も大きく、心身ともに体調を崩しやすい季節です。そんな中で、肌が敏感になるのはごく自然なこと。

とくに4月からは、紫外線が本格的に強くなるタイミング。真夏ほどの日差しでないぶん油断してしまいがちですが、実際にはじわじわと肌荒れが深刻化します。乾燥と紫外線という2つの刺激から肌を守るためには、やさしくてしっかりしたUV対策が必要不可欠。

今日から始められる紫外線対策で、春の肌トラブルを防ぎ、育てていきましょう。肌にとっての春は、予防と保湿が鍵。シンプルだけど丁寧なケアが、未来の肌を変えてくれます。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。