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“こんな症状”には要注意!→実は『老眼』の隠れサインかも?!…つい見逃しがちな“意外な症状”とは?【医師が解説】

  • 2025.4.17
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出典元:photAC(※画像はイメージです)

「文字がぼやける」「スマホの画面がまぶしく感じる」「目が疲れやすい」――40代を過ぎた頃から、こうした“見えにくさ”や“違和感”を覚える人が増えてきます。それでも「まだ老眼じゃないはず」「たまたま目が疲れてるだけ」とやり過ごしてしまう人は少なくありません。実はそれ、加齢によって始まる“隠れ老眼”の初期サインかもしれません。
本記事では、老眼のはじまりに気づきにくい理由と代表的な症状、早めの対策について解説します。

「老眼はまだ先」は勘違い?見逃されやすい“初期症状”

老眼(正式には「老視」)とは、加齢により目のピント調節機能が低下し、近くのものが見えづらくなる状態を指します。
水晶体と毛様体筋という目の構造が関係しており、年齢とともに水晶体の弾力が失われ、ピントが合いにくくなるのが主な原因です。

40代になると、徐々に調節力が落ち始め、本やスマホが読みづらい、目が疲れやすいといった症状が現れてきます。
しかし、初期段階では「見えにくさ」よりも「疲れやすさ」や「まぶしさ」として現れることが多く、単なる疲労やドライアイと勘違いされやすいのです。

また、スマートフォンやパソコンを使う時間が長い人は、ピントを合わせる距離に慣れすぎて、老眼の進行に気づきにくいとも言われています。
このように、自覚しにくいまま進行する「隠れ老眼」は、見え方の変化よりも体感的な“違和感”や“疲れ”として現れることが特徴です。

こんな症状に要注意!“隠れ老眼”チェックリスト

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

隠れ老眼の初期症状は人によって異なりますが、以下のようなサインが複数当てはまる場合は、老眼が始まっている可能性があります。

□ 本やスマホを少し離すと読みやすい
→ピントの合う距離が遠くなっている兆候です。

□ 明るい場所で画面が見えにくい、まぶしい
→ 加齢により瞳孔の調節力が弱まり、光のまぶしさを調整しにくくなることがあります。

□ 夕方になると特に目がかすむ
→一日の終わりには調節機能が疲弊し、視界がぼやけやすくなることがあります。

□ 近くの作業をしていると、肩や首がこる
→ピントを無理に合わせようとして、身体に負担がかかっている可能性があります。

□ 画面の文字がにじんで見える
→近くを見る機能の低下により、文字が二重に見えることがあります。

これらの症状は「疲れ目」や「視力低下」との区別が難しいため、見え方が“なんとなく変わった”と感じた時点で、早めの確認が大切です。

“見えにくさ”は老化のサイン。早めに対策すれば快適に過ごせる

老眼は誰にでも起こる自然な変化です。しかし、早期に気づき、適切な対策を取るかどうかで、日常生活の快適さは大きく変わります

以下のような対策を取り入れることで、負担を減らしながら快適な視生活を保つことができます。

  • 無理に近くを見続けない(本やスマホを見る距離を少し離す)
  • 老眼鏡や手元用レンズを適切なタイミングで使う
  • 画面の明るさや文字サイズを調整する
  • 目を酷使しない生活リズムを心がける(1時間に1回、遠くを見て休憩する)

また、年に一度の眼科検診で視機能をチェックすることも、老眼や他の目の病気の早期発見に役立ちます。

「まだ大丈夫」と思っているそのタイミングこそ、老眼が始まっているサインかもしれません。“見えにくさ”や“まぶしさ”に気づいたら、それは目からのメッセージ
早めの対策で、これからの暮らしをより快適にしていきましょう。


監修者:めめ眼科船橋 安田 向壱