雨さんの夫は、良く言えばとっても真面目。悪く言えば、融通の利かない頑固な性格です。出産前、子どもが苦手だった雨さんは夫との話し合いを重ねた上で妊娠することを決めましたが、身も心も日に日に母になっていく雨さんに対し、夫は相変わらずの自分本位……。雨さんの妊娠後も飲み会の予定を頻繁に入れるばかりか、臨月の雨さんをひとり残し、お酒を飲むための旅行にまで出かける始末です。
しかも、陣痛への不安から「無痛分娩にすればよかった」と口にした雨さんに対し、「1回くらい、普通に産んどけば?」とまで……!
さらには娘の晴ちゃんが誕生してからも、夫には思いやりの心が見当たりません。
出産から1年、夫婦の溝は深まるばかりかと思いきや…?
外出先での抱っこも、お風呂も寝かしつけも娘から拒否されたことをきっかけに、自分のヤバさに気づいた夫……。
少しずつではありながらも娘と過ごす時間を増やすよう努めた結果、夫の変化に伴うように雨さんのイライラも次第に解消されていったのでした。
イライラの頻度が減っているのと同時に、「誰かにではなく、夫に育児のことをわかち合ってほしかったのだろうか……?」と、新たな気づきを得た雨さん。共に子育てをするパートナーだからこそ、育児の楽しさも大変さも、夫婦で共有できることが大きな励みになりますよね。
妊娠中から徐々に身も心も母親へと変わり、娘の誕生後も必死にわが子と向き合ってきた雨さんに対し、夫はスロースターター。娘の晴ちゃんが1歳を迎え、ようやく親としての自覚が芽生えたのかもしれません。
そして、「もしかして俺ってヤバい……?」という気づきのきっかけを作ったのは、まぎれもなく娘の晴ちゃん! まだ1歳にもかかわらずパパの意識を変えてしまうなんて、子どもの存在は偉大ですね。
著者:マンガ家・イラストレーター 雨
ベビーカレンダー編集部