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人には言えない『尿漏れ』の悩み…「恥ずかしい」と放置するのは危険!→意外と知られていない“驚きの改善法”とは?【医師が解説】

  • 2025.4.17
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

尿もれは、特に女性にとっては恥ずかしく、人には言えない深刻な悩みの一つです。年齢を重ねるにつれて、尿漏れが気になるようになる人も多いですが、「もう治らない」「一生付き合っていかなければならない」と思い込んでいる方も少なくありません。しかし、実は尿もれは治療できる場合も多いことをご存じでしょうか?今回は、専門医が勧める「治る尿もれ」の改善方法について、実際のアプローチと共に紹介します。

治る尿もれの種類と改善方法

尿もれにはさまざまなタイプがあり、その原因や治療方法も異なります。放っておくと悪化することもありますが、実際には改善することが可能です。次に、治る尿もれの改善方法とその具体的なアプローチについて詳しく見ていきましょう。

1. 骨盤底筋群の強化による改善
尿もれを改善するための最も効果的な方法の一つが、骨盤底筋群の強化です。骨盤底筋群は膀胱を支える役割を果たしており、筋力が弱くなると尿漏れが起こりやすくなります。特に出産後や年齢を重ねると、これらの筋肉が弱くなりがちです。しかし、専門医によれば、骨盤底筋を鍛えることで、尿漏れの症状は大きく改善することができます。代表的なトレーニング法は「ケーゲル体操」で、これは肛門を締めるように膣・尿道を締めることで、尿を途中で止めようとするような動きを繰り返すことで、筋肉を鍛える方法です。毎日の積み重ねで、効果を実感できることが多いです。

2. 生活習慣の見直しと体重管理
尿もれは、生活習慣が大きな影響を与えることがあります。過剰な体重や便秘、長時間の立ち仕事や座り仕事など、膀胱に圧力がかかる生活習慣は尿漏れを悪化させる原因となります。体重の管理や便秘解消を目指すことで、膀胱への負担を減らし、尿漏れの症状を軽減することが可能です。また、適度な運動も有効で、ウォーキングや軽いストレッチは骨盤底筋群をサポートします。

医師コメント:
治る尿もれとしては過活動膀胱における切迫性尿失禁が代表です。薬物療法と骨盤底筋の筋トレにより症状がずいぶん改善しますので、放置しないで受診し、原因を調べて対処することが大切です。

医師が勧める治療法とその効果

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

骨盤底筋の強化や生活習慣の見直しは、尿漏れを改善するために非常に有効な方法です。

しかし、改善が難しい場合もあります。そこで、医師が勧めるその他のアプローチを見ていきましょう。

3. 専門的な治療とリハビリ
尿もれが改善しない場合、専門的な治療やリハビリが必要になることがあります。例えば、専門医による骨盤底筋リハビリテーションや、膀胱の機能を改善するための治療法があるのです。これには、専門的な知識を持った理学療法士による指導や、エクササイズを行うことが含まれます。リハビリを受けることで、筋肉のバランスが整い、尿漏れの症状が改善することが期待できます。

4. 医薬品や手術によるアプローチ
尿もれの原因がホルモンバランスの乱れや膀胱の機能低下によるものであれば、医師の診断に基づき、薬物治療を行うことがあります。ホルモン療法や薬物によって、膀胱の過活動を抑えたり、筋肉を強化することが可能です。さらに、手術が必要な場合もあります。例えば、膀胱を支える筋肉を補強する手術や、尿道に対して特別な手術を行うことで、尿もれが改善するケースもあります。治療方法は一人ひとり異なるため、専門医と相談して、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

尿もれは、放っておくと悪化する可能性もありますが、適切な治療や改善方法を取り入れることで、症状を軽減したり改善することが可能です。

まとめ

尿もれは決して「治らない」とあきらめるべきではありません。治療方法や改善策を知り、積極的に取り組むことで、症状を改善することができる場合が多いです。

骨盤底筋のトレーニングや生活習慣の見直しは、手軽にできる予防策であり、効果的な改善方法です。もし改善が見られない場合は、専門医による治療やリハビリ、場合によっては薬物療法や手術を受けることも選択肢として考えられます。自分に合った方法を見つけ、早期に対処することで、尿もれの悩みから解放される日も近いかもしれません。尿もれを改善し、より快適な生活を送るために、専門医に相談することをおすすめします。


監修者:大嶺卓司(腎・泌尿器科おおねクリニック 院長)

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京都府立医科大学・大学院卒業。京都府立医科大学泌尿器科学教室元臨床教授。
“世の光であれ!(来院することで元気になれる希望の光のように)”、”守侍医として(患者さんの側に侍り、病から守る)”、”地域の健康ステーション”を基本理念として、泌尿器科専門医としての専門性を生かし、地域のかかりつけ医として貢献したいと考えています。

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