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美容師「使用を避けるように」→ 『髪のパサつき』を悪化させる…シャンプーに入ってたら要注意“NG成分”とは?

  • 2025.4.22
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出典元:photoAC(※ 画像はイメージです)

「シャンプーを変えたのに、なんだか髪が前よりパサつく気がする」「美容液入りのシャンプーを使ってるのに効果が出ない」

そんなお悩み、ありませんか?

髪の乾燥やパサつきに悩む人が多く選びがちなシャンプーの中には、実は髪質に合わない成分が含まれているものも多く存在します。
一見「しっとり」「保湿」と書かれた製品でも、成分によっては髪にとって逆効果になる可能性があるのです。

この記事では、美容師が指摘する「パサつきを悪化させるNGシャンプー成分」と、その理由、さらに髪にやさしい成分選びとケアのポイントを詳しく解説します。

「洗いすぎ」がパサつきの元に。見直すべきは洗浄成分

多くの人が誤解しているのが、「しっかり洗えば清潔で健康な髪になる」という考え方です。
確かに汚れを落とすことは大切ですが、洗浄力が強すぎるシャンプーを日常的に使うと、必要な皮脂や水分まで奪ってしまい、髪が乾燥しやすくなります。

パサつきの原因として特に注意したいのが、以下のような強力な洗浄成分です。

■ ラウリル硫酸ナトリウム(ラウリル硫酸Na)

洗浄力が非常に高く、泡立ちが良い成分ですが、刺激も強く、髪や頭皮を乾燥させやすいとされています。
市販の安価なシャンプーや、スッキリ系をうたう製品に多く使われています。

■ ラウレス硫酸ナトリウム(ラウレス硫酸Na)

こちらも泡立ちが良く、汚れをしっかり落としますが、洗浄力が強いため、乾燥肌やダメージ毛の人には不向きです。

こうした成分は、皮脂を落としすぎることで頭皮のバリア機能を低下させ、乾燥、フケ、かゆみ、髪の広がりを招く原因になるので使用を避けるようにしてください。

実は「しっとり系」でもNGな成分がある?

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

乾燥が気になると、しっとり・保湿と書かれたシャンプーに手が伸びがちですが、一部の保湿系成分にも注意が必要です。

■ シリコーン系成分(ジメチコン、アモジメチコンなど)

シリコーンは髪の表面をコーティングし、手触りを良くする成分として広く使用されています。
一時的なツヤ感やなめらかさは得られるものの、使い続けることで髪の表面に成分が蓄積し、重さやベタつきを感じやすくなるケースがあります。

また、皮膜によってトリートメントなどの内部補修成分が浸透しづらくなることもあるため、ダメージが進行した髪には不向きです。

■ 合成香料・着色料

髪に直接的な保湿効果はありませんが、長期間使用すると頭皮に刺激を与える可能性があると指摘されています。
乾燥やかゆみを感じている人は、無香料・無着色の製品に切り替えるのも一つの方法です。

髪にやさしいシャンプーの選び方とパサつき対策5つのポイント

パサつきを感じたときは、「自分の髪質と今の状態に合った洗浄力・成分かどうか」を見直すことが大切です。

美容師が推奨する「髪にやさしいシャンプー選び」と、パサつき防止のための実践ポイントは以下のとおりです。

【シャンプー選びのチェックポイント】

  • アミノ酸系洗浄成分(ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNaなど)が含まれている
  • シリコーン無配合、または軽めのシリコーン設計
  • 無香料・無着色・アルコールフリーなど低刺激処方
  • 髪の内側に栄養を届けるケラチン、セラミド、ヒアルロン酸などの補修成分入り

【髪のパサつき対策5つのポイント】

  1. シャンプーは38度以下のぬるま湯で行う
  2. 髪を洗う前にしっかり予洗い(1分以上)をする
  3. タオルドライ後、すぐに洗い流さないトリートメントやオイルで保湿する
  4. ドライヤーは根元から乾かし、毛先は低温で仕上げる
  5. 毎日のブラッシングで皮脂を髪に行き渡らせる

髪のパサつきは、間違ったシャンプー選びがきっかけで起こるケースも多く、見直すことで状態が改善する可能性があります。
「しっとり=良い」ではなく、自分の髪質や悩みに合った成分を選ぶことが、美髪への第一歩です。


監修者:三村浩章(合同会社サステア CEO、ヘアメイククール 代表、滋賀県美容組合副理事長、シャンプーソムリエ)

シャンプーソムリエの資格を持つ現役美容師。
今までに向き合ったお客様の数延べ12万人以上。
高校卒業後、神戸のサロンに勤務。その後滋賀県彦根市にCOURを出店。
ヘアショー、各種セミナー、神コレのヘアメイク、雑誌のヘアメイク、メーカーのプロダクトの企画テストなどをこなす。
またシャンプーオタクが作った「サステア」をECサイトにて販売中