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25歳で役者を辞めて建設現場に就職…! “夢”より“経済活動”を優先した過去を持つグルメドラマでお馴染みの実力派俳優とは?

  • 2025.5.9
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

成功を夢見る若者が“食えない”現実に直面し、夢を一度諦める。そんな人生を歩んだ人物が、のちに大きく羽ばたくことがあります。
今や“深夜の飯テロドラマ”としておなじみの作品で主演を務め、数々の映画・ドラマで名バイプレイヤーとして名を馳せる俳優も、そのうちの1人でした。25歳のときに経済面の理由から完全に俳優を辞め、建設会社に就職していたそうです。

一体、“経済活動としての俳優”から“名優”へと成長を遂げた人物とは誰なのでしょうか?

25歳で役者を辞め、建設会社に就職…グルメドラマで人気の実力派俳優とは?

さて、クイズです!25歳で一度俳優を辞め、経済活動として建設現場で働いた人物がいます。

そのあと、「“職業俳優”であれば、今の日雇いのような仕事よりも稼げるかもしれない」と、もう一度役者に復帰。“ヤクザ役20本”という年もあるほど、裏社会の男たちを黙々と演じながらキャリアを積み重ね、49歳で連ドラ初主演。60歳を過ぎた今も“深夜の顔”として愛され続けています。

一体、かつて建設現場に就職するも、再度役者の道に戻ってきた俳優とは?

ヒント…

① ドラマ『孤独のグルメ』で一気にお茶の間の人気者に

② 長身と渋い風貌で“影のある男”を演じさせたら右に出る者なし

「結局お金を稼ぐ手段として役者を選んだ」

答えは……松重豊さんです!

2023年に還暦を迎えた松重豊さん。今や“グルメドラマの帝王”として知られる彼にも、役者を辞めていた時期がありました。

25歳のとき、一度完全に俳優業から離れ、建設会社に就職。アングラ劇団での活動では生活が成り立たず、「家族にひもじい思いをさせていては、“自分の夢”や“理想”を語る資格もないだろう」と現実を選んだそうです。

ところが、現場労働のなかでふと気付いたことがありました。「“職業俳優”であれば、今の日雇いのような仕事よりも稼げるかもしれない」と。「結局お金を稼ぐ手段として役者を選んだのかと、みんなガッカリすると思いますが、これが現実ですね」と語る松重さんですが、そこからは“食える役者”になるための現実的な努力を重ねました。

その結果、30代半ばには演技だけで食べていけるようになり、49歳にして『孤独のグルメ』で連ドラ初主演。それからもヤクザ、猫、宇宙人、父親、そして“孤独な食事人”として、多彩な役を見事に演じ分け、気付けば名バイプレイヤーから国民的俳優へと進化していました。

エピソードを知るとより好きになるかも

松重さんの演技には“深み”があります。それは彼が、夢だけでなく、現実も真剣に見つめてきたからこそ生まれる表現。60歳を超えた今、「芝居以外にも挑戦したい」と語り、執筆やナレーションなどジャンルを超えて“面白がる”ことを楽しむ姿勢も健在。

その柔軟でリアルな生き様こそ、松重豊さんの“本当の魅力”なのかもしれません。